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ディープラーニングを活用したAIアナウンサー「荒木ゆい」─ソニービジネスソリューション

2018年12月12日(水)IT Leaders編集部

ソニービジネスソリューションは2018年12月11日、Specteeと販売パートナー契約を締結し、SpecteeのAIアナウンサー「荒木ゆい」ボイス・プラットフォームサービスの提供を開始した。価格(税別)は、初期費用が15万円で、音声ファイルのダウンロードと音声の再生が無制限の「無制限プラン」の月額が6万円となっている。

 ソニービジネスソリューションのAIアナウンサー「荒木ゆい」は、音声合成技術を活用した音声読み上げサービスである。文章を音声で読み上げる「Text to Speech」技術にSpectee独自のディープラーニング(深層学習)を取り入れることで、より人間に近い滑らかな発音での音声読み上げを可能にしている。

画面1:PC上で動作する専用の管理画面(出典:ソニービジネスソリューション)画面1:AIアナウンサー・荒木ゆいのPC管理画面(出典:ソニービジネスソリューション)

 クラウド経由で提供する。ユーザーがPCで動作する専用の管理画面にテキストを入力すると、クラウド上で文脈に適した発声を判断し、音声を再生する(画面1)。管理画面からはアクセントや読み上げの速さなどを調節できる。読み上げた音声をデータとしてダウンロードすることも可能だ。

 専門知識や特別な機器は不要で、PCにテキストを入力するだけで自然な音声を読み上げる。アナウンスオウン性を必要とする業務で手軽に活用できる。なお、ソニービジネスソリューションは、同サービスの提供に加え、防災アナウンス向けの機能を追加した独自サービスの提供も予定している。

 荒木ゆいのエンジンの開発元であるSpecteeは、SNSに投稿された情報をAIが解析し、必要な情報のみを自動収集する同名のリアルタイム速報サービスを2018年9月に提供している。ソニービジネスソリューションは今後、Specteeやスマートフォン向けインカムサービス「Callsign」(2019年1月提供開始)などとの連携を進め、放送業界や各種企業において、より便利に利用できるサービスとして荒木ゆいを展開していく計画だ。

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