2018年12月の3本:NTTデータの専門人材獲得制度/RPAを活用したSAP ERP入力自動化/IBMがNotesを売却へ
2019年1月8日(火)松岡 功(ジャーナリスト)
2018年12月のニュースから松岡功が選んだのは、「NTTデータが“高度専門人材”獲得へ新制度設立」「SAPなど3社がRPAでERPの入力業務を自動化するサービスを提供」「IBMがNotesなど7製品をインドIT大手に売却へ」の3本である。“見逃せない”理由と共に、それぞれのニュースのポイントをお伝えする。
NTTデータが“高度専門人材”獲得へ新制度設立
NTTデータは2018年12月4日、デジタル変革をリードする専門性の高い外部人材を市場価値に応じた報酬で採用する制度「Advanced Professional(ADP)」を新設したと発表した。(関連記事1)
ADP制度は、最先端のデジタル技術やそれを適用したコンサルティングの領域において、卓越した専門性を有した人材を外部から市場価値に応じた報酬で採用する仕組みであり、新たなビジネスの推進において必要となる人材の確保を強化する取り組みである。
具体的には、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)、クラウド、アナリティクス、セキュリティなどの領域で専門知識や技術を習得している人材の中でもトップクラスのスキルを持つ人材を対象にした制度だ。
NTTデータ 代表取締役副社長執行役員 人事本部長の柳圭一郎氏(写真1)はこの制度について、「端的に言うと、専門性の高い人材の獲得に向けて、外資系企業が適用しているような高額報酬もあり得る人事制度を導入したということだ」と説明した。
[選択理由]
高いスキルを持つ人材の争奪戦がますます激しくなる中で、国内IT大手のNTTデータがこうした制度を設けたことに着目したからだ。
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