KDDIは2019年5月23日、携帯電話/スマートフォンのSMS(ショートメッセージサービス)の強化版の位置づけで提供中の「+メッセージ」の関連サービスとして、「KDDI Message Cast」をリリースした。企業が顧客とのコミュニケーションを円滑に行うことを支援する。
「+メッセージ」は、携帯電話番号だけでメッセージをやりとりできるSMSの機能を強化したサービスである。2018年5月にKDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの3社でサービスを開始した。ユーザーは、+メッセージのアプリケーションをインストールして使う。アプリをインストールしていない顧客に対しても、+メッセージをSMSに自動変換する機能を提供する。これにより、自動的にSMSで配信できる。
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KDDI Message Castは、+メッセージを企業の既存システムとAPI連携させて、既存システムから顧客の携帯電話番号あてにメッセージを配信したり、双方向でメッセージをやり取りしたりできるサービスである(図1)。電話対応や紙の送付などにかかっていたコストも削減できる。
最初の公式アカウントとして新生銀行が参画し、新規口座開設のキャンペーンや本人認証の実証実験を開始する。また、じぶん銀行、三菱UFJニコス、讀賣テレビ放送も順次実証実験を予定している。金融機関、クレジットカード会社、保険会社、航空会社、旅行・ホテル、運輸・宅急便、人材などのさまざまな業界でも利用が可能だ。