ネットワールドは2019年12月17日、Amazon S3互換のオブジェクトストレージソフトウェア「Cloudian HyperStore」の取り扱いを開始すると発表した。 2020年1月上旬から販売・出荷する。価格(税別)は、ストレージ内蔵サーバー機にソフトウェアを導入したアプライアンス製品の場合、容量96TBの最小モデルでノードあたり536万円(最小3ノードから利用可能)。開発会社は、米Cloudian。
Cloudian HyperStoreは、Amazon S3互換のオブジェクトストレージソフトウェアである(関連記事:クラウディアン、S3互換ストレージを強化、VMwareのクラウド運用ソフトから直接管理可能に)。オンプレミス環境のPCサーバー機や、任意のクラウド環境(仮想サーバー機)にインストールして使う。これにより、Amazon S3互換のAPIでアクセスできるオブジェクトストレージを構築できる。PCサーバー機3台の最小構成から、スケールアウト型で容量を拡張できる。
データのターゲットストレージがAmazon S3互換のオブジェクトストレージであれば、Cloudian HyperStoreと混在させてつなぐことによって、全体を1つの超大型ストレージとして扱うことができる。Amazon S3対応のアプリケーションであれば、そのままのデータ形式でCloudian HyperStoreにアクセスできる。他のAmazon S3互換オブジェクトストレージとの間でデータ複製やデータ移行もできる。バックアップ/アーカイブや災害復旧(DR)構成での利用も可能である。
サーバーにインストールして使うソフトウェアライセンスのほかに、あらかじめストレージ内蔵サーバー機にソフトウェアを導入済みとしたアプライアンス機器も用意している(表1)。いずれも場合も、運用時の最小構成は3ノード構成となる。アプライアンスの最下位モデル「HSA1508」は1ノードあたり容量96TB(8TB×12基)で価格は536万円。最上位モデル「HSX4516」は1筐体2ノード構成で1536TB(16TB×96基)、価格は5040万円。
下位シリーズ「HyperStore 1500」は、1筐体1ノード構成で、1ノードあたり12基のハードディスクを搭載している。中位シリーズ「HyperStore 4000」は、1筐体2ノード構成で、1ノードあたり35基、1筐体あたり70基のハードディスクを搭載している。上位シリーズ「HyperStore Xtreme」は、1筐体2ノード構成で、1ノードあたり48基、1筐体あたり90基のハードディスクを搭載している。中位シリーズと上位シリーズは2ノード単位での増設となるため、同一モデルで揃える場合、最小構成は4ノードとなる。
HyperStore 1500。1筐体あたり1ノード構成 | ||
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モデル名(型番) | 1筐体のストレージ容量 | 参考定価(税別) |
HSA1508 | 96TB(8TB×12基) | 536万円 |
HSA1510 | 120TB(10TB×12基) | 600万円 |
HSA1512 | 144TB(12TB×12基) | 680万円 |
HSA1514 | 168TB(14TB×12基) | 768万円 |
HyperStore 4000。1筐体あたり2ノード構成 | ||
モデル名(型番) | 1筐体のストレージ容量 | 参考定価(税別) |
HSA4008 | 560TB(8TB×70基) | 2120万円 |
HSA4010 | 700TB(10TB×70基) | 2528万円 |
HSA4012 | 840TB(12TB×70基) | 2960万円 |
HSA4014 | 980TB(14TB×70基) | 3600万円 |
HyperStore Xtreme 1筐体あたり2ノード構成 | ||
モデル名(型番) | 1筐体のストレージ容量 | 参考定価(税別) |
HSX4516 | 1536TB(16TB×96基) | 5040万円 |