人材を育成する教育事業や新卒学生を対象とする職業紹介事業を展開するキャリアコンサルティングは、全社員約160名にLINEベースの企業向けサービス「LINE WORKS」を導入した。勤怠管理、顧客問い合わせの自動通知などのチャットボット活用と、迅速なコミュニケーション環境の整備で、業務効率化を図る。LINE WORKSを提供するワークスモバイルジャパンが、2020年3月16日に発表した。
キャリアコンサルティングでは、これまでメールを中心に社内外のコミュニケーションを行ってきた。しかし、社外にいる場合は、会社メールアドレス宛に届いたメールを確認できず、メール対応が遅延する課題があった。
こうした課題を解決するため、チャットを活用したコミュニケーション環境を構築した。複数のツールを試用した結果、LINE WORKSを正式に導入した。コミュニケーションサービス/アプリケーション「LINE」と同じ操作感で、ITツールに不慣れな社員も簡単に利用できるという導入ハードルの低さやセキュリティ面を評価した。
LINE WORKSにより、社外にいる場合でも、スマートフォンを活用したスピーディーなコミュニケーション環境を整備できた。なお、導入サービスは、LINE WORKSのセールス&サポートパートナーであるUSEN Smart Worksが提供した。
キャリアコンサルティングでは、チャット活用による業務効率化に向けて、チャットボットの開発に取り組んでいる(画面1)。
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「勤怠Bot」は、LINE WORKSのAPI連携を活用し、社内システムと組み合わせている。勤怠管理システムにログインすることは不要で、チャット上で勤怠を入力でき、社員の出退勤時間の入力忘れ防止を支援している。これにより、総務部の出退勤時間確認業務の軽減につながっている。
このほかにも、社員のITリテラシ向上のためにITセキュリティテストを毎月自動配信する「セキュリティミニテストBot」、社員の昼食(お弁当)数の確認集計作業を軽減する「弁当予約Bot」、顧客からの問い合わせを担当者に自動通知する「会員情報Bot」を運用している。
なお、LINE WORKSは、チャットやスタンプ以外にも、掲示板、カレンダー、アドレス帳、アンケートなど、仕事で活用できる機能を備えたビジネス版LINEである。LINEと同じ使い勝手のため、利用者を教育することなく導入できる。