[新製品・サービス]
NTTデータ、ユーザー体験に着目した「サービスデザイン」に注力、デザイナー集団「Tangity」を組織
2020年6月12日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTデータは2020年6月12日、説明会を開き、システム構築において、ユーザー体験に着目した「サービスデザイン」に注力していることをアピールした。世界各国16のデザインスタジオのノウハウを共有している。2020年6月現在、サービスデザインのプロセスに関わるデザイナーは、イタリアのNTT DATA Italyを中心にグループ全体で550人。2020年度中に700人のデザイナーを獲得・育成するとしている。
システム開発において、デザイン(design)は重要である(図1)。トレンド調査やビジネスモデルの設計といったビジネスデザインに始まり、サービスの構成要素やインタラクションを設計するサービスデザインや、UX/UIデザインなどのプロセスが後に続く。こうして設計したユーザー体験をフロントエンドに実装し、エンドユーザーからのニーズがあり、なおかつ使いやすいシステムが完成する。
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NTTデータは、システム開発においてデザインを重視している。イタリアのグループ会社であるNTT DATA ItalyなどNTTデータグループ全体で550人(日本は約50人)のデザイナーがデザインのプロセスに従事している。2020年度中に、グループ全体で700人のデザイナーを獲得・育成するとしている。
NTTデータグループのデザイナー集団を指す新ブランド「Tangity」も作った。実体があることを意味する「Tangible」が語源である。無形化・複雑化するデジタルビジネスについて、人にとって分かりやすく「手触り感」のあるものを作り上げていくことを意図している。なお、NTTデータでは、デザインのメソドロジー(方法論)を体系化している。まずはユーザーを理解し、アイデアを出し、素早く作って試す、といった具合である。
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