日立製作所と日立ビルシステムは2020年9月24日、スマートフォンでエレベーターの呼び出しと行先階の登録が行える「LINE連携タッチレスエレベーター呼びサービス」を発表した。日立ビルシステムが遠隔監視している国内約1万5000台の既設エレベーターを対象に、保全契約に含まれるサービスとして提供する。2020年10月16日からサービスの受付を開始する。
LINE連携タッチレスエレベーター呼びサービスは、日立ビルシステム製エレベーターのLINE公式アカウントと友だちになることで、スマートフォンのLINEチャットでエレベーターの呼び出しと行先階の登録が行えるサービスである(図1)。既設のエレベーターをLINE経由で操作できるようにする。追加のコストをかけることなく、非接触でエレベーターを利用できるようになる。
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エレベーターの利用者は、エレベーターホールに用意したQRコード(2次元バーコード)を読み込むことで、利用したいエレベーターのLINE公式アカウントを友だちに登録できる。この上で、トーク(メッセージのやり取り)機能を使って、エレベーターを呼び出し、行先階を登録する。これにより、ボタンに触れることなく、エレベーターを利用できる。
エレベーターを呼び出す際には、チャット画面で手動で文字を入力する必要はない。GUIで現在階と行先階を選択した上で、ボタンのタップで呼び出せる。
新設エレベーター向けには、非接触登録装置も別途用意する。非接触登録装置は、エレベーターホールや乗りかご内のセンサーに手をかざすことにより、ボタンに触れずにエレベーターの呼び出しや行先階登録の操作が行える。2020年11月に提供を開始する予定である。