[市場動向]

東証でシステム障害、相場情報の配信が行えず、全銘柄の売買を終日停止に

原因はハードウェア機器の障害によるバックアップ系への切替失敗

2020年10月1日(木)河原 潤(IT Leaders編集部)

東京証券取引所(東証)は2020年10月1日、相場情報の配信に関してシステム障害が発生したため、東証における全銘柄の売買を停止したことを発表した。同じ株式売買システムを使う札幌証券取引所(札証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)も売買を停止している。東証Webサイトのニュースリリースで状況を刻々公表していたが、第4報で、立会内取引およびToSTNeT取引について、同日の全銘柄の売買を終日停止したことを明らかにした。

 東京証券取引所が相場情報の配信に関するシステム障害を発表したのは、2020年10月1日の取引が始まる同日午前9時以前で、この時点で復旧は未定とし、全銘柄の売買を停止していた。

 東証/日本取引所グループ(JPX)から、このシステム障害に関するニュースリリースが同日午後12時時点で4報出されている。第3報では、東証の立会外取引であるToSTNeT(Tokyo Stock Exchange Trading NeTwork System)取引についても売買停止と発表。最新の第4報で、すべての立会内取引およびToSTNeT取引について10月1日終日の売買停止を決定したと発表している。

 東証と同じ株式売買システムを使う札幌証券取引所(札証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)も売買を停止している。一方、市場デリバティブ取引を扱う大阪取引所(大取)は、東証とは別のシステムを使うため、影響が及んでいない。

 東証の株式売買システム「arrowhead(アローヘッド)」は2010年1月に本稼働を開始。2015年9月に最初の全面刷新、2019年11月に2度目の全面刷新を行っている(関連記事東証が株式売買システム「arrowhead」を刷新、注文応答時間は0.3ミリ秒から0.2ミリ秒に短縮)。ニュースリリースの第4報によると、システム復旧については現在のところ未定で、明日(10月2日)以降の予定については改めて公表するとしている。

 (2020/10/1 14:30追記)東証は、同日午後2時頃にニュースリリースの第5報を発表し、システム障害の原因を「ハードウェアの障害および障害の起こった機器からバックアップへの切り替わりが正常に行われなかったことによって相場情報が配信できなくなった」と説明した。東証によると、当該のハードウェアについては交換を予定しており、その他メンテナンスなどを含め、10月2日以降、正常な売買ができるよう対応を行っていくとしている。

 (2020/10/1 19:25追記)東証は、「市場再開に向けて問題なく対応を進めており、明日(10月2日)の東京証券取引所における立会内取引およびToSTNeT取引については通常通り売買を行う予定」と発表した。

写真1:東京証券取引所のある日本取引所グループ(東京・日本橋兜町)
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