ITコンサルティング/市場調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)は2020年10月20日、国内のビジネスチャット市場規模推移および予測を発表した。2019年度のビジネスチャット市場は100億円規模にまで拡大した。2024年度の市場規模は2019年度の3倍に迫ると予測している。
ITRによると、ビジネスチャット市場の2019年度の売上金額は105億6000万円で、前年度比41.6%増になった(図1)。上位4社の突出した伸びが市場を牽引しており、市場の成長に大きく寄与している。
図1:ビジネスチャット市場規模推移および予測(2018~2024年度予測)(出典:アイ・ティ・アール) 個人向けチャットサービスの利用者拡大により、チャットはポピュラーな個人間コミュニケーションの手段として広く社会に定着している。こうした社会的なトレンドにより、チャットのビジネス利用への抵抗感や懐疑的なマインドは薄れており、むしろその手軽さや利便性をビジネスでも積極的に活用したいと考える企業が年々増加している。
また、コロナ禍によって在宅勤務者のコミュニケーション手段として注目されているほか、製造業や建設業、医療・介護事業者、飲食店などでは、PCを利用しない現場スタッフにも普及が進んでおり、業種・業態・企業規模を問わず、広範囲に需要が拡大している。
ベンダー側も、セキュリティの強化、各種業務システムとの連携拡大、活用のための幅広い情報提供、きめ細かなサポートなど、ビジネス利用における様々な要望に応えるべく、頻繁な機能強化・拡張、周辺サービスの充実を図っている。こうした動きも導入の拡大に寄与している。
この一方で、認知度が高いベンダーの製品・サービスや、コラボレーションスイートの一部として提供されているサービスに需要が集中する傾向が見られ、今後淘汰が進むとしている。
これらのことから、ビジネスチャット市場の2019~2024年度のCAGR(年平均成長率)は21.9%になり、2024年度には300億円に迫る市場規模に拡大すると、ITRでは予測している。
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