ワークスモバイルジャパンは2021年2月8日、法人向けのチャットサービス「LINE WORKS」の新バージョン3.0をリリースしたと発表した。新版では、コロナ禍でニーズの高い機能を強化している。「ビデオ通話」では、カレンダーの予定作成画面からミーティングリンクを自動作成できるようにした。「タスク機能」は、トーク画面からトークの内容と関連付けたタスクを作成できるようにした。「名刺読み取り機能」を追加し、外部連絡先をアドレス帳に登録しやすくした。
ワークスモバイルジャパンの「LINE WORKS」は、「LINE」のビジネス版と位置づけるビジネスチャットサービスである。今回のバージョンアップでは、コロナ禍でニーズの高い機能を強化している。
Web会議で利用する「ビデオ通話」機能を強化し、参加者の予定を簡単に調整できるようした(画面1)。これまでは、参加メンバーのトークルームを作成し、ビデオ通話ミーティングに招待する必要があった。新版では、カレンダーの予定作成画面からミーティングリンクを自動で作成できるようになった。
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ビデオ通話時の操作性も向上している。ビデオ通話時の画面レイアウトを変更し、スマートフォンでは最大6人まで、PC向けアプリでは最大16人までを同時に表示させることができるようになった。また、モバイル版アプリでは、PIP(Picture In Picture)で通話中の画面を縮小表示させ、通話した状態でトークなど別の操作を行えるようにした。
「タスク機能」では、トーク画面からトークの内容と関連付けたタスクを作成できるようにした(画面2)。これまではカレンダー機能に付随していたが、これを独立したサービスとして刷新した形である。タスクの一覧画面では、自分が依頼したタスクと、他人から依頼されたタスクそれぞれを確認できるようになった。
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「名刺読み取り機能」を追加し、外部連絡先をアドレス帳に登録しやすくした(画面3)。名刺情報をカメラで読み取ってアドレス帳に登録できるようになった。
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アドレス帳の構造を変更し、外部連絡先を簡単に共有できるようにした。これまでは、外部連絡先を登録する場合、共有アドレス帳と個人向けアドレス帳の2つが存在し、格納先がそれぞれ異なっていた。今回の新版では、外部連絡先のセクションを顧客/取引先に統合し、メンバー個人が追加した連絡先も簡単に社内全体に共有できる構造に改善した。
LINE WORKS 3.0の価格(税別)は、有料プランの場合、最安価の「ライト」で1ユーザーあたり月額300円(年額契約)。有料プランとは別に、ユーザー数を100人までに限定し、ストレージ容量や機能を制限した無料プランも用意している。