ウイングアーク1stは2021年3月29日、PDFファイルとして出力した帳票を取引先企業などに配信・郵送するサービス「SVF TransPrint」をバージョンアップした。新版では、配信先の情報をCSV/Excelデータで一括更新できるようにするなど、運用の効率を高める拡張を施した。
ウイングアーク1stの「SVF TransPrint」は、PDFファイルとして出力した帳票を、取引先企業などに配信・郵送するサービスである(関連記事:ウイングアーク1st、PDF帳票をWeb配信・郵送するサービス「SVF TransPrint」)。帳票のPDFファイルをSVF TransPrintにアップロードし、あらかじめ登録した取引先に対して配信する(図1)。
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配信形態に応じて、PDFファイルをWebでダウンロード配信する「SVF TransPrint Web配信」と、PDFを印刷したものを郵送で配信する「SVF TransPrint郵送」の2種類のサービスを提供している。郵送では、ウイングアーク1stが指定する郵送代行会社と郵送契約を交わして利用する(関連記事:ウイングアーク1st、帳票PDFファイルを印刷・郵送するサービス「SVF TransPrint郵送」を開始)。
CSVで配信先を一括更新、新版では運用効率を高めた
新版では、運用の効率を高める拡張を施した。配信先の情報を、CSV(カンマ区切り形式)データやExcelデータを使って一括更新できるようにした。Web画面から手動でデータを入力する必要がなくなった。メールアドレスの更新などが容易になった。
配信先への通知メールのタイトルに配信先会社名を挿入できるようにした。メール不達のバウンスメール通知で、不達先の配信先が把握できるようになった。また、配信先の登録メールアドレス数を5個から10個に拡張した。
配送対象のPDFファイルを配置する配信先フォルダごとにアクセス権限を設定できるようにした。従来は、フォルダ単位でアクセス権限を設定できず、すべてのフォルダを同一の権限で制御するしかなかった。
PDFのファイル容量が500MBを超える場合、ダウンロードするZIPファイルを分割できるようにした。また、従来は印刷用に結合したPDFファイルを1000ページごとに分けて保存していたが、新版では結合するページ数を指定できるようにした。