国土交通省 関東地方整備局は、稼働に高スペックが必要なCADアプリケーションをVDI(デスクトップ仮想化基盤)で利用できるシステムを構築した。GPU非搭載のPCでも、3D CADアプリケーションを操作できるようにしている。システムを構築したNECが2021年4月21日に発表した。
国土交通省 関東地方整備局は、稼働に高スペックが必要なCADアプリケーションをVDIで利用できるシステムを構築した。シンクライアント型で仮想ワークステーションの画面情報を転送し、リモートから操作を行えるようにする仕組みである。一般的なノートPCのような、GPU非搭載のPCでもCADアプリケーションを利用できるようにしている。
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NECの「CAD on VDIソリューション」をベースに構築した。関東地方整備局の本局に、GPUを搭載した「Express5800」サーバーを設置して、同サーバー上でCADアプリケーションが動作する仮想ワークステーション環境を構築している。サーバーが搭載するGPUを、仮想GPUとして個々の仮想ワークステーションに割り当てている(図1)。
関東地方整備局は、将来的には在宅勤務や外出先から利用できるようにする計画である。なお、同局は2021年4月21日、インフラ分野の人材を育成するため、「関東DX・i-Construction人材育成センター」(千葉県松戸市)を開所した。また、インフラ分野の交流拠点および情報発信拠点として「関東DXルーム~Open Innovation Space~」(埼玉県さいたま市)も合わせて開所している。
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