NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2021年6月30日、リモートワークのコミュニケーション不足を解消するバーチャルオフィス(仮想オフィス)サービス「NeWork(ニュワーク)」において、100人まで参加可能な有料プランを提供すると発表した。同年7月1日から提供する。有料プランの提供に伴い、無料プランの参加人数を従来の50人から20人に変更する。価格(税込み)は、50人までの「Team50」が1ワークスペースあたり月額2万7500円、100人までの「Team100」が1ワークスペースあたり月額5万5000円。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「NeWork」は、リモートワーク環境下においても「リアルより気軽に話しかけられる」ことを目指して開発した、バーチャルオフィス(仮想オフィス)サービスである(関連記事:NTT Com、同僚などに気軽に話しかけられるオンライン上の仕事環境「NeWork(ニュワーク)」)。Web会議の利用で必要となる、事前のスケジュール調整や会議URL発行といった手間を省き、立ち話感覚でのちょっとした相談や雑談を行いやすくする(画面1)。
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NeWorkは、PCもしくはタブレットのWebブラウザから利用する。ログインすると自分の居場所にあたる「ワークスペース」に入り、その中でプロジェクトや話題ごとに「バブル」を作り、仮想的な部屋/会議室(会話スペース)となる。
メンバーごとに、「ウェルカム」「フラット」「ゾーン」のプレゼンスを選択でき、話しかけられるメンバーが一目でわかるようになっている。同じ「ルームバブル」に入ることで、クリアな音で会話することができる。
2020年8月に無料で提供を開始し、現在までに5万人を超えるユーザーが、ビジネス利用など各種の用途で活用しているという。
今回、大人数の組織やプロジェクトなどの用途でも利用できる有料プランの提供を開始する。新プランでは、ワークスペースに50人まで登録できるTeam50と、100人まで登録できるTeam100の有料プランを追加する。利用中のユーザーごとではなく、ワークスペース単位(組織やチーム単位)で課金する。
また、これまでは、無料プランのワークスペースへの最大登録人数は50人だったが、新しい「Freeプラン」では最大登録人数が20人になる。2021年6月30日時点で、21人以上登録しているワークスペースについては、移行期間として同年10月31日まで継続して使用できる。11月1日以降は自動的にFreeプランとなるため、同月以降も21人以上で利用を継続する場合は、有料プランの申し込みが必要になる。
サービス提供の背景として同社は、リモートワークの急速な拡大により、働き方の選択肢が増えた一方で、リモートワークならではの課題も浮き彫りになった状況を挙げる。「例として、隙間時間を見計らった簡単な相談、チームワーク円滑化やアイデア創出の源となる雑談が現状では難しい」(同社)
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[編集部より]
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