オープンソースソフトウェア(OSS)のサポートサービスに携わるSRA OSS日本支社は2021年8月6日、OSSのRDBMSで2021年秋にリリースを予定している「PostgreSQL 14」の新機能の動作を検証し、検証レポートを同社の技術情報サイト「SRA OSS Tech Blog」で公開した。
オープンソースのRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)であるPostgreSQLは、概ね1年に1度のペースでメジャーバージョンアップを実施し、新機能をリリースしている。2021年秋にPostgreSQL 14のリリースを予定している。
SRA OSS日本支社は、PostgreSQL 14の新機能について動作を検証した。検証結果を今回、同社の技術情報サイト「SRA OSS Tech Blog」で公開した(図1)。
図1:『PostgreSQL14 検証レポート』の目次(出典:SRA OSS日本支社)
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PostgreSQL 14の代表的な新機能は以下のとおり。SRA OSS日本支社の検証レポートでもこれらを取り上げている。レポートの分量は、66ページのPDFファイルである。
- Btreeインデックスの肥大化防止
- 式に対する拡張統計
- LZ4による列のTOAST圧縮
- postgres_fdwの拡張
- ロジカルレプリケーションの改善
- マルチ範囲型
- 再帰CTE問い合わせにおけるSEARCH/CYCLE句のサポート
- アイドルセッションのタイムアウト機能
- 新システムロールpg_read_all_data/pg_write_all_data
- COPY進捗表示、WAL書き出しやロジカルレプリケーションの統計表示
- pg_amcheckコマンド