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シスコ、Webex Meetingを強化、日本語から多言語へのリアルタイム翻訳字幕を表示可能に

2021年11月15日(月)IT Leaders編集部

シスコシステムズは2021年11月15日、統合コミュニケーションサービス「Webex Suite」を機能強化すると発表した。リアルタイム翻訳機能やAIによる音声ノイズ除去など複数の機能群を2021年内に実装する(一部の機能は2022年に実装)。Web会議システムのWebex Meetingでは、日本語で話している内容を多言語にリアルタイム翻訳して字幕として表示できるようになる。

 シスコシステムズの「Webex Suite」は、クラウド型統合コミュニケーションサービスである。Calling(電話)、Messaging(メッセージ/チャット)、Meeting(Web会議)、Polling(投票)、Events(ウェビナー)の各ツールをパッケージ化している。今回、Webexの主な新機能を9つ発表した。リアルタイム翻訳機能やAIによる音声ノイズ除去など、複数の機能群である。いずれも2021年内に実装する(一部の機能は2022年に実装)。

 今回強化する機能の1つが、Web会議におけるリアルタイム翻訳機能である(画面1)。同機能を使うと、異なる言語を話す者同士でコミュニケーションがとれる。これまでも、英語などの言語を、日本語を含む108言語にリアルタイムに翻訳して画面上に字幕として表示できていた。

画面1:リアルタイム翻訳機能を強化する。新たに、日本語を多言語にリアルタイム翻訳して字幕表示&議事録記録できるようにする。画面は、日本語をリアルタイムに文字起こしして字幕に表示している様子(出典:シスコシステムズ)画面1:リアルタイム翻訳機能を強化する。新たに、日本語を多言語にリアルタイム翻訳して字幕表示&議事録記録できるようにする。画面は、日本語をリアルタイムに文字起こしして字幕に表示している様子(出典:シスコシステムズ)

 2021年内に、リアルタイム翻訳機能のインプット言語を増やし、日本語を入力できるようにする予定である(これにより、日本語を含む13言語をインプットできるようになる)。日本語でしゃべった内容を、日本語を含む108言語で字幕として表示できるようになるので、日本語を理解できないメンバーとの間でコミュニケーションがとれるようになる。

 なお、字幕の表示場所は、画面上で自由に変更できる。字幕のフォントサイズも自由に変更できる。さらに、「字幕とハイライト」ウインドウでは、字幕の履歴を時系列で表示できるので、しゃべった内容を後から見返す使い方ができる。

会議疲れ予防機能や非同期の記録・視聴・コメント機能も追加

 別の新機能として、ミーティング疲れを予防する機能も追加する。60~90秒の気分転換によってストレスを軽減できるという研究に基づく新機能「Thrive Reset」を搭載する。詳細は不明だが、深呼吸したり、感謝の気持ちを抱いたり、問題を別の角度から眺めたり、単純に立ち上がってストレッチしたりして気持ちをリセットできるとしている。

 ミーティング回数を減らす施策として、非同期型のコミュニケーション手段「Vidcast」も実装する。Vidcastを活用することで、自分のペースで記録、視聴、コメント、反応ができる。

 AIで音声のノイズを除去する機能も追加する。音声処理によって、電話会議デバイスから異なる距離にいるすべての出席者の声をクリアに聞き取れるようにするとしている。また、発言者を選択することで、話し声と背景ノイズを分けて、雑音を除去できるようになる。

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