NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2021年11月25日、クラウド基盤サービス「IaaS Powered by VMware」を発表した。同年12月1日から提供する。サーバー仮想化ミドルウェアにVMware vSphereを採用しており、老朽化したIT資産のリプレース先として位置づけている。既存の「Enterprise Cloud 1.0」(VMwareベース版)を置き換える新サービスであり、Enterprise Cloud 1.0の新規申し込みを2022年3月31日に終了し、サービス提供を2023年12月1日に終了する。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の「IaaS Powered by VMware」はIaaS型のクラウド基盤サービスである。サーバー仮想化ミドルウェアにオンプレミスと同様の「VMware vSphere」を採用しており、老朽化したIT資産のリプレース先として位置づけている。仮想サーバー1台から利用できるため、最初は少ない台数から段階的にクラウドに移行する手法を選べる。
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レプリケーション機能を提供する。オンプレミスや他のクラウドサービス上に構築した複雑なシステム環境やデータを、簡単な操作で移行先に複製できるとしている。複数のサーバーにまたがって構成した複雑なシステムも、OS情報などを含めて複製する。対象が基幹システムでも、高度な知識を必要とせずGUI操作だけで容易に移行できるとしている(図1)。
利用料は、月額上限金額を設定した。データ転送量や利用時間にともなう従量課金ではないため、コスト管理が容易である。クラウドへの計画的な投資が可能になる。
IaaS Powered by VMwareは、既存サービス「Enterprise Cloud 1.0」を置き換える新サービスとして提供する。これにともない、Enterprise Cloud 1.0の新規申し込み受付を2022年3月31日に終了し、サービス提供を2023年12月1日に終了する。
なお、Enterprise Cloudには、2つのサービスがある。2012年6月に提供を始めた「Enterprise Cloud 1.0」はVMwareベースである。2016年3月に提供を始めた「Enterprise Cloud 2.0」は、OpenStackベースの仮想サーバー、VMware vSphereおよびHyper-Vのサーバー仮想化基盤、ベアメタルサーバーなどを提供している。