[事例ニュース]
大日本印刷、従業員エンゲージメント解析ツールを導入して組織/部署の対話を促進
2021年12月3日(金)IT Leaders編集部
大日本印刷(DNP)は2021年12月2日、アトラエのエンゲージメント解析ツール「Wevox(ウィボックス)」を同年11月に全従業員を対象に導入した。従業員エンゲージメントを可視化して、組織/部署の対話を促し、働きがいのある職場環境づくりや組織力強化を目指す。
大日本印刷(DNP)は、アトラエ(本社:東京都港区)のエンゲージメント解析ツール「Wevox」を導入した。従業員エンゲージメントや組織/部署ごとの課題を可視化して分析し、解析結果を基に各部署でのミーティングなどを実施する取り組みを始めた(図1)。
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エンゲージメントとは、「組織や仕事に対して自発的な貢献意欲を持ち、主体的に取り組んでいる心理状態」のこと。社員の生産性向上や離職率低減にもつながることなどから、近年多くの日本企業が経営指標の1つとして導入している。
DNPが導入したWevoxは、従業員と職場組織の活性化に関する研究・実践に携わる、慶応義塾大学 総合政策学部教授の島津明人氏の監修の下で開発したエンゲージメント解析ツールである。従業員がPCやスマートフォンからアンケートに回答し、それを解析することで従業員のエンゲージメントや組織の特徴や傾向、課題など示す。
毎月1回、全従業員がWebサイト上でサーベイ(簡易アンケート)に回答する。製造工場などのようにPCを通常業務で使わない職場でも、共用の機器や個人所有の端末などからアンケートに回答できるようにしている。
Wevoxのスコアは、部署やチームのメンバー全員で共有する。「価値を生み出す目標やありたい姿を実現するため、チームでの対話や改善活動を重ねることで、より良い組織づくりと価値を生む働き方の実現につなげていく」(DNP)。
「当社は常に変革に挑戦する企業文化の下、社員一人ひとりが多様な強みを持った財産であると捉え、人事諸制度の再構築をはじめ、働きがいを高めるさまざまな取り組みに注力してしている。今回、Wevoxを導入することにより、社員個人のエンゲージメントの状態を見える化し、その向上への取り組みを加速させて、新しい価値の創出につなげていく」(同社)