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日立、IoTデータ活用サービス「HGDI」を拡充、ソラコムの技術を活用してIoT導入構成をレシピ化

2022年2月21日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2022年2月21日、IoTデータ活用サービス「Hitachi Global Data Integration」(HGDI)を拡充したと発表した。IoTデータの収集・蓄積・可視化を支援する既存サービスを「HGDI Essential」と名称化し、新たに2つのサービスを追加した。実績のある事例をもとにIoT導入のプロセスを効率化する「HGDI Connect」と、業界ごとの固有の課題を解決する「HGDI Pro」である。新サービスでは、ソラコムのIoT基盤「SORACOM」を活用する。

 Hitachi Global Data Integration(HGDI)は、IoTデータの収集・蓄積・可視化を支援するサービスである(関連記事日立、グローバル環境下で地域をまたいだIoTデータ活用を支援するサービス)。グローバル環境下でIoTデータを活用する際の障壁を解消する。各地域において通信回線を準備・管理するほか、データを収集・蓄積・活用するためのシステム環境を提供する。IoTデータを集めて活用するための一連の基盤機能をサブスクリプション型で提供する。

 今回、HGDIのメニューを拡充した(図1)。IoTデータの収集・蓄積・可視化を支援する既存サービスを「HGDI Essential」と名称化し、新たに2つのサービスを追加した。(1)実績のある事例をもとにIoT導入のプロセスを効率化する「HGDI Connect」と、(2)業界ごとの固有の課題を解決する「HGDI Pro」である。

図1:.HGDIサービスのラインアップを拡充した(出典:日立製作所)図1:.HGDIサービスのラインアップを拡充した(出典:日立製作所)
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 (1)のHGDI Connectは、すでに顧客に導入した実績のあるIoT活用事例(レシピ)をもとに、必要な部品(デバイス、ネットワーク、アプリケーション)を組み合わせて提供するIoTサービスである(図2)。これにより、環境構築やPoCなどIoT導入に必要な一連のプロセスを効率化できる。サービスの素材として、ソラコムが提供するデバイスやIoTデータ接続サービスを活用する。これに、日立製作所のコンサルティングやシステム構築サービスを組み合わせて提供する。

図2:「HGDI Connect」の提供イメージ(出典:日立製作所)図2:「HGDI Connect」の提供イメージ(出典:日立製作所)
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 従来、IoTデータを活用したい場合、課題解決のPoCを実施し、PoCの結果を基にシステムを導入することが一般的だった。一方、PoCを実施してもデータ活用で試行錯誤を繰り返すケースや、ビジネスモデルの構築が難しいケースもあった。こうした課題を、実績のあるIoT活用事例をベースとした要素技術の組み合わせによって解決する。

 (2)のHGDI Proは、業界ごとの固有の課題を解決するSIサービスである(図3)。今回、IoTを活用して温度管理を支援する「HGDI Pro for コールドチェーン」を用意した。2022年3月から提供する。医薬品や食品といった配送品の品質を維持することが狙いである。倉庫や集配車両に取り付けたIoTセンサーから、温度、位置情報、加速度などのIoTデータを収集して蓄積・可視化する。これにより、温度の異常を通知したり、遠隔からの温度監視などを実現する。

図3:「HGDI Pro for コールドチェーン」の概要(出典:日立製作所)図3:「HGDI Pro for コールドチェーン」の概要(出典:日立製作所)
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 今後、各種の業界ニーズに応じてHGDI Proの拡充を図る。

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日立製作所 / ソラコム / Hitachi Global Data Integration

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