シスコシステムズは2022年3月29日、ハイブリッドワーク支援サービスの提供を発表した。同年4月より、企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する中でも課題意識の高い同分野の支援に注力していく方針で、今回発表した「Cisco Wi-Fi 6E対応ソリューション」をはじめとする製品・サービス群が最初の提供となる。
コロナ禍で浮き彫りになるオフィスネットワークの課題
シスコシステムズは、自宅やオフィスといったあらゆる場所から仕事をするハイブリッドワークのために設計された新製品・サービス群を発表した。
コロナ禍によって、あらゆる規模の企業が業務環境のデジタル化を余儀なくされ、それを支えるITの計画と運用も一変した。ハイブリットクラウド、AI(人工知能)、マシンラーニング(機械学習)、IoTの導入といった以前からの課題に加えて、どこからでも安全に業務が行えるハイブリッドワークへの対応に迫られた。
ハイブリットワークが定着する中で、今の状況を想定していないオフィスネットワークの課題が浮き彫りになりつつある。例えば、リモートワーク体制でオフィスに人が少ないのに、Web会議システムの頻用などでビデオトラフィックやクラウドセッション数が激増していることなどだ(図1)。
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「企業はデジタルテクノロジーの運用を拡張し、速やかに「Work From Anywhere」(場所に縛られない働き方)実現のためのネットワーク環境を確保する必要がある」と同社は説明。ただし、ハイブリッドワークに向かうには、テクノロジー面での見直しが必須になるという。
具体的に、「強度と耐障害性にすぐれたワイヤレスネットワーク」「信頼性の高いゼロトラストセキュリティ」の2つを挙げ、ハイブリットワーク実現の3つの要件「安全安心なアクセス」「柔軟なコラボレーション」「すべてを可視化」を満たす統合プラットフォームを提供していくとした(図2)。
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