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キヤノンITS、正規品判定クラウド「C2V Connected」新版、流通トレーサビリティ強化で不正対策

IDタグをスマートフォンで読み取って流通経路を確認

2022年6月10日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズは2022年6月9日、正規品判定クラウドサービス「C2V Connected」をバージョンアップした。新版(V1.3)では、製品のトレーサビリティ情報の登録と参照が可能になった。特にEC市場で課題となっている不正流通の問題に対処することが狙い。価格は導入内容に応じた個別見積もり。

 キヤノンITソリューションズの「C2V Connected」は、製品の正規品判定を行うためのクラウドサービスである。2016年の提供開始依頼、模倣品や非正規品などの不正流通対策を目的に、主に化粧品・日用品や機械部品業界が採用している(関連記事キヤノンITS、バーコードで正規品を判定するサービスを強化、判定結果に情報を追加して発信)。

 正規品の判定は、商品や商品箱に貼付した正規品判定用IDタグ「ConnectedTag」をスマートフォンで読み取ることで行う。導入企業は、個々の商品にラベルを貼る際に、それぞれのConnectedTagのIDに紐づけて、製造情報をクラウドに登録する仕組み。

図1:トレーサビリティ情報の登録と参照を可能にした。IDタグ「ConnectedTag」をスマートフォンで読み取ることで、正規品の判定とともに、トレーサビリティ情報を確認できる(出典:キヤノンITソリューションズ)図1:トレーサビリティ情報の登録と参照を可能にした。IDタグ「ConnectedTag」をスマートフォンで読み取ることで、正規品の判定とともに、トレーサビリティ情報を確認できる(出典:キヤノンITソリューションズ)

 新版では、正規品かどうかを判定するための情報だけでなく、流通経路上のトレーサビリティ情報(入出荷情報など)を登録して参照できるようにした。導入企業の調査員は、スマートフォンアプリで店頭商品のConnectedTagを読み取り、登録した製造情報および流通トレーサビリティ情報を確認する(図1)。

 同機能の利用にあたって、流通経路上の代理店などから入出荷情報の提供を受ける必要がある。入手した流通トレーサビリティ情報は、CSVファイルのアップロードや、専用の登録ツールを介してクラウドに登録可能である(図2)。

図2:「流通トレーサビリティ情報登録」機能の利用イメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)図2:「流通トレーサビリティ情報登録」機能の利用イメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)
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