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米IBM、Powerサーバーシリーズに最新のPower 10プロセッサを搭載
2022年7月13日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
米IBMは2022年7月12日(米国現地時間)、Powerプロセッサを搭載した「IBM Powerサーバー」のラインアップ刷新を発表した。ハイエンドからエントリーまでをカバーする5モデルに最新のPower10プロセッサを搭載する。既存のハイエンドモデル「IBM Power E1080」に加え、新たにミッドレンジモデル1機種「IBM Power E1050」と、スケールアウトモデル3機種「IBM Power S1014」「同S1022」「同S1024」を用意する。
米IBMは、Powerプロセッサを搭載した「IBM Powerサーバー」のラインアップを刷新する。ハイエンドからエントリーまでをカバーする5モデルに最新のPower10プロセッサを搭載する。
Power 10搭載モデルとして、既存のハイエンドモデル「IBM Power E1080」に加えて、新たにミッドレンジモデル「IBM Power E1050」(写真1)と、スケールアウトモデル3機種「IBM Power S1014」「同S1022」「同S1024」を提供する。いずれもPower 9搭載モデルの後継になる(関連記事:日本IBM、Powerサーバーのハイエンド機種「IBM Power E1080」、Power10で性能向上)。
Powerプロセッサ搭載サーバーの動作OSは、オフコンのIBM i(旧称:OS/400)、UNIXのAIX、Linuxである。Power 10は、Power9と比べて処理性能、メモリー帯域幅、メモリー暗号化性能、AIの推論性能などが向上している。
Power 10プロセッサ搭載で新たに追加したミッドレンジモデルの「IBM Power E1050」は、4ソケットのラックマウントサーバーである。SAPアプリケーションなどの基幹業務システムの稼働基盤に向くとしている。一方、スケールアウト型の新モデルは、エントリーモデルから順に「IBM Power S1014」(1ソケット4U)、「同S1022」(2ソケット2U)、「同S1024」(2ソケット4U)を用意する。
刷新に伴い、分単位で課金する新たな使用量ベースの課金体系を新たに用意した。