NTT東日本は2022年7月19日、拠点間閉域網接続サービス「Managed SD-WAN」において、SD-WAN機能の設計や設定を代行する「導入メニュー」を発表した。同年7月20日から提供する。SD-WANのメリットにユーザー自身で機能の設計や設定が行えることがあるが、これらを代行してほしいという要望に応える。
NTT東日本の「Managed SD-WAN」は、拠点間を閉域網で接続するVPNサービスである。SD-WAN製品を採用し、拠点に設置するエッジルーターの設定を容易にしている(関連記事:NTT東、拠点間を閉域網でつなぐ「Managed SD-WAN」を強化、閉域網からISPに接続可能に)。
Managed SD-WANでは、SD-WANの機能によって、クラウド上の管理サーバーからエッジルーター機器の設定を変更できる。エッジルーター機器を拠点に設置するだけで自動で設定が完了するゼロタッチプロビジョニング機能も備える。SaaSなどのインターネットにアクセスする際には、閉域網を介さずに拠点からインターネットへと直接接続するインターネットブレイクアウトの使い方も可能である。
SD-WANのメリットに、ユーザー自身で機能の設計や設定が行えることがある。一方、IT管理者がいない企業からは、「SD-WANコントローラへの設定をNTT東日本で代行してほしい」という要望があり、今回、これに応える「導入メニュー」をオプションで提供する(図1)。
Managed SD-WANは、アクセス回線としてフレッツ光ネクスト全品目と指定のモバイル回線を利用する。拠点間通信はIPv6 IPoE方式で、SD-WAN製品としてシスコシステムズの製品を利用する。エッジルーターには同社の「Cisco ISR1100シリーズ」を採用している。