インターネット専業銀行のみんなの銀行(本社:福岡県福岡市)は、個人向けローン事業における審査の意思決定プロセスを自動化した。意思決定のためのビジネスルールを集約して管理するツール「SAS Intelligent Decisioning」を利用する。同ツールは、Google Cloud上に構築したSAS Viya環境で利用する。
ふくおかフィナンシャルグループのインターネット専業銀行であるみんなの銀行は、2022年7月に開始したスマートフォン完結型の個人向けローンサービス「みんなの銀行 Loan」において、審査の意思決定プロセスを自動化した。意思決定のためのビジネスルールを集約して管理するツール「SAS Intelligent Decisioning」を利用する。同ツールは、Google Cloud上に構築したSAS Viya環境で利用する。
顧客は、スマートフォンアプリからローンを申し込む。今回導入したシステムは、申し込みから審査結果に至るプロセスにおいて、従来は銀行が実施していた判断を自動化する。これにより、工数が減るほか、審査のリアルタイム性が向上する。審査のフローにはAIを組み込むことも可能である。これにより、より緻密な審査が可能になる。
SAS Intelligent Decisioningを使うと、審査の意思決定モデルを開発し、これを即座に審査のフローに組み込める。システムへの実装が遅れて判定モデルの精度が劣化するという事象を防ぎ、スピード感を維持して業務を遂行できるとしている。
同機能の導入に合わせて、信用リスク管理機能を提供する「SAS Banking Analytics Architecture」と、審査ロジックを柔軟に組み換えるための機能を提供する「SAS Risk Modeling」も導入した。SAS Banking Analytics Architectureについてはすでに、信用リスク管理業務におけるデータの蓄積・加工・分析、レポート出力機能などを実装した。
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