[事例ニュース]
大同生命、オンライン商談をAIで解析して顧客対応などの営業スキルを可視化するテスト
2022年9月14日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
大同生命保険(本店:大阪府大阪市)は2022年9月14日、オンライン商談/会議の内容をAIで解析するツール「ACES Meet」を利用して、顧客対応などの営業スキルを可視化するテストを実施したと発表した。テストの結果、営業担当者の非言語コミュニケーション(笑顔、うなずき、アイコンタクトなど)を定量化して時系列で評価することで、営業担当者の顧客対応力の向上につなげられる効果を確認した。
大同生命保険は、オンライン商談/会議の内容をAIで解析するツール「ACES Meet」を利用して、顧客対応などの営業スキルを可視化するテストを実施した。実験では、営業担当者による実際の商品提案場面を想定したロールプレイング(実演研修)の内容をACES Meetで分析した(図1)。
顧客とのコミュニケーションで重要な「視線の動き」「表情の豊かさ」「うなずき」などを定量評価し、この結果を踏まえてロールプレイングを継続実施した。これにより、営業担当者の顧客対応の品質が向上することを確認した。
今後は、ACES Meetを正式導入し、研修時や代理店との実際の商談、営業担当者のスキルアップなどに利用する。また、営業担当者の話し方や会話内容なども分析する。さらに、会話の内容や顧客の反応から、より適切な情報やアドバイスを提示する機能を追加し、より高い品質の顧客対応を目指す。
ACES Meetは、ACESが開発・提供している、オンライン商談やWeb会議の内容をAIで解析するツールである。商談/会議の準備、記録、書き起こし、内容の分析、といった一連の流れをAIが自動で行う。一般的な議事録ツールと異なり、AIが自動で商談/会議を定量化し、要点を抽出する。「属人的なコミュニケーションに依存した働き方の解消を目的として開発した」(ACES)という。
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