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Webシステム実行環境「KUSANAGI」、WordPressに加えてMovable Typeを標準CMSとして導入可能に

2022年10月5日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プライム・ストラテジーは2022年10月5日、Webシステム実行環境「KUSANAGI」において、標準で導入可能なCMS(コンテンツ管理システム)を拡充した。これまでのWordPressに加えて、シックス・アパートのMovable Typeを導入できるようにした。CMS実行基盤として、一定数のユーザーがいるMovable Typeの需要に応える。

 プライム・ストラテジーの「KUSANAGI」は、Webシステムのバックエンドシステムを高速に動作させることを目的とした実行環境である。Webシステムを構成するOS/ミドルウェア一式を、仮想マシンイメージやDockerコンテナイメージで提供する(関連記事Webシステム実行環境「KUSANAGI」にAlmaLinux版、開発終了のCentOSに代わる選択肢)。

図1:Webシステム実行環境「KUSANAGI」の標準機能を使って、CMS「Movable Type」を導入している様子(出典:プライム・ストラテジー)
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 OS/ミドルウェアとして、Linux(CentOS/CentOS Stream/AlmaLinux)とWebサーバー(Nginx、Apache)を中核に、言語(PHP、Perl)、データベース管理システム(MariaDB)、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージ化している。標準で導入可能なCMS(コンテンツ管理システム)を拡充した。これまでのWordPressに加えて、今回、シックス・アパートのMovable Typeを導入できるようにした(画面1)。

 KUSANAGI環境でMovable Typeを運用する実績はこれまでもあったが、手動で都度必要な環境を構築する必要があった。今回、KUSANAGIの標準機能(コマンド)を介したMovable Typeの導入に対応した。環境構築、初期設定、インストールまでを簡単に行えるようになった。現時点ではMovable Type 7の環境を構築可能である。

 KUSANAGI環境へのCMSのプロビジョン(導入、配備)は、kusanagiコマンドを使う。コマンドのオプションとしてMovable Typeを指定することで、Movable Typeを利用するために必要な環境(HTTPサーバー、Perl実行環境、データベース)を構築する。Movable Typeの配布パッケージを指定することで、Movable Typeの導入も可能である。

 CMSにMovable Typeを使う場合、Webページは静的コンテンツになる。このため、KUSANAGIによるWebバックエンドシステム高速化の恩恵は受けにくい。ただし、KUSANAGIの最上位版「Premium Edition」が搭載する「WEXAL Page Speed Technology」を使うことで、静的コンテンツの配信を高速化可能である。同機能は、Webコンテンツを高速表示用のコンテンツへと変換する(関連記事Webシステム実行環境「KUSANAGI」に最上位版、Web高速化エンジンを標準搭載)。

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プライム・ストラテジー / KUSANAGI / Movable Type / WordPress / CMS / シックス・アパート / Nginx

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