[新製品・サービス]
キヤノンITS、クラウド型ローコード開発・実行環境「WebPerformer-NX」を発表
2022年11月25日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2022年11月25日、ローコード開発・実行環境「WebPerformer-NX」を発表した。2023年1月下旬に提供する。Webアプリケーションの開発・実行環境をクラウドサービスとして提供する。Web画面をノーコードで開発可能で、バックエンドの業務ロジックはJavaScriptで開発する。価格(税別)は利用規模に応じて個別見積もりで、月額14万円から(年間契約)。販売目標は、2025年までに「WebPerformer」シリーズで累計2000社(現時点では1327社)。
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の「WebPerformer-NX」は、Webアプリケーションの開発・実行環境をクラウド型で提供するサービスである。WebブラウザでクラウドにアクセスしてWebブラウザ上で開発する。開発したアプリケーションは、クラウド上で動作する(図1)。
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Webブラウザ側のUIは、ノーコードで開発可能である。部品を配置する操作でWeb画面を設計し、これを自動で実装できる。専用のUIエディタ機能を使って、PC向けのWeb画面のほか、モバイル(スマートフォン)用のWeb画面も設計・実装可能である(画面1)。
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一方、Webサーバー側の業務ロジックは、JavaScriptで開発する。外部システムのWeb APIを利用して外部システムとの連携も容易である。また、ワークフロー機能を標準で備えており、専用のワークフローエディタでワークフローを設計・実装できる(画面2)。
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同社は従来、Webアプリケーションを自動で生成する開発ツール「WebPerformer」を提供してきた。Eclipseのプラグインとして動作し、Webアプリケーションの定義情報(データベース、業務フロー、画面)を作成するだけで、Javaのソースコードを自動で生成する(関連記事:キヤノンITS、ローコード開発ツール「WebPerformer V2.5」、UIエディタで業務部門みずから画面設計)。
今回発表したWebPerformer-NXは、新たなサービスとして既存のWebPerformerと併売する。「従来のローコード開発は、基幹システムのモダナイゼーション(Web化など)や開発スピードの向上などを目的に導入が進んでいた。人事、経理、生産管理、発注管理などのSoR(記録システム)のコストや効率を高める用途だ。一方、これからのローコード開発は、売上や利益を増やすデジタルビジネスの開発に利用するようになる」(同社)。