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大日本印刷、基幹システムのクラウド移行が完了、TCOを3割削減

VMware仮想サーバー700台をOracle Cloudに移行

2023年1月17日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大日本印刷(DNP)は2023年1月17日、基幹システムのクラウド移行が完了したと発表した。販売・購買・在庫管理などを担うシステムで、7台のサーバーによるデータベース基盤と約600台の仮想サーバーが稼働する業務アプリケーション基盤で構成する。約8カ月で移行し、2022年11月に移行が完了した。クラウド移行によって、災害復旧などのBCP(事業継続計画)やセキュリティ対策を強化する。また、基幹システムの運用負荷を抑えて、データに基づく経営や業務の標準化・自動化を加速させる。

 大日本印刷は、基幹システムをクラウドに移行した。販売・購買・在庫管理などを担うシステムであり、7台のサーバーで構成したデータベース基盤と、約600台の仮想サーバーが稼働する業務アプリケーション基盤で構成する。約8カ月で移行し、2022年11月に移行が完了した(関連記事大日本印刷、VMware仮想サーバー700台の基幹システムをオンプレミスからパブリッククラウドに移行)。

 オンプレミスのVMware仮想基盤から、パブリッククラウド上のVMware仮想基盤「Oracle Cloud VMware Solution」に移行した。Oracle Cloudのベアメタルサーバー上でVMwareの仮想化ミドルウェアを動作させ、VMware環境として提供するサービスである(関連記事日本オラクル、Oracle Cloud上でVMware環境を提供する「Oracle Cloud VMware Solution」を開始)。データベース基盤も、Oracle Exadata Cloud Serviceに移行した(関連記事DBサーバー専用機の現行モデル「Oracle Exadata X8M」がOracle Cloudで利用可能に)。

 クラウドへの移行によって、災害復旧などのBCP(事業継続計画)やセキュリティ対策を強化した。可用性を高めるため、バックアップとしても機能するように、東京リージョンと大阪リージョンを組み合わせたDR(災害復旧)構成とした。

 大日本印刷によると、従来のオンプレミス環境では、社内のニーズに応じてサーバーや各種機器を調達する負荷が高かったという。クラウドへの移行によって、サーバーなどの導入や維持・管理に関わるTCOの3割削減を見込む。「業務の環境に合わせ、必要なシステムを柔軟かつ迅速に構築できるようになった。データに基づく経営や業務の標準化・自動化をこれまで以上に推進する」(同社)。

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