大日本印刷(DNP)は、基幹システムをオンプレミスのVMware仮想基盤からパブリッククラウド上のVMware仮想基盤「Oracle Cloud VMware Solution」へと移行する。販売管理、購買管理、人事、給与、在庫、原価、会計、経理業務など、700台以上の仮想サーバーで稼働しているアプリケーション群を移行する。現在、段階的に移行を開始しており、2022年11月に完了する予定である。日本オラクルが2022年5月10日に発表した。
大日本印刷(DNP)は、基幹システムをオンプレミスのVMware仮想基盤からパブリッククラウド上のVMware仮想基盤「Oracle Cloud VMware Solution」へと移行する。販売管理、購買管理、人事、給与、在庫、原価、会計、経理業務など、700台以上の仮想サーバーで稼働しているアプリケーション群を移行する。現在、段階的に移行を開始しており、2022年11月に完了する予定である。
移行先のOracle Cloud VMware Solutionは、パブリッククラウド(Oracle Cloud)のベアメタルサーバー上でVMwareの仮想化ミドルウェアを動作させ、VMware環境として提供するサービスである(関連記事:日本オラクル、Oracle Cloud上でVMware環境を提供する「Oracle Cloud VMware Solution」を開始)。オンプレミスのVMware環境と同じアーキテクチャや管理性を維持しながら、パブリッククラウドの特徴である拡張性や経済性を向上させられる。
データベース基盤も、Oracle Exadata Cloud Serviceに移行する(関連記事:DBサーバー専用機の現行モデル「Oracle Exadata X8M」がOracle Cloudで利用可能に)。これにより、オンプレミス環境よりも高い性能と可用性、データセキュリティ構成を実現しながら、コストを削減する。さらに、東京リージョンと大阪リージョンを組み合わせたDR(災害復旧)構成を構築することで、高可用性とデータ保護を実現し、事業継続性を強化する。
移行にあたっては、日本オラクルの移行支援サービス「Oracle Cloud Lift Services」を活用した(関連記事:日本オラクル、システムのクラウド移行を無料で支援する「Oracle Cloud Lift Services」)。POC支援によって移行の課題や懸念を整理・解消するとともに、Oracle Cloudのスキルを習得した。日本オラクルのコンサルティングサービス部門と連携し、本番環境の構築に取り組んでいる。