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ネットアップ、オールフラッシュストレージ新製品、容量重視の「NetApp AFF Cシリーズ」を発表

性能重視の「Aシリーズ」と合わせて展開

2023年3月10日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ネットアップは2023年3月10日、SAN/NAS統合ストレージ「NetApp All Flash FAS(NetApp AFF)」において、容量重視の新シリーズ「NetApp AFF Cシリーズ」3モデルを発表した。これで同社のオールフラッシュストレージは、高速な「Aシリーズ」と容量重視の「Cシリーズ」の2シリーズ構成となった。今回同時に、Aシリーズのエントリーモデル「NetApp AFF A150」も発表した。新モデルはいずれも2023年3月下旬から販売を開始する。

 ネットアップの「NetApp All Flash FAS(NetApp AFF)」は、オールフラッシュ構成のSAN/NAS統合ストレージである。今回、QLC SSDを採用して容量を重視した新シリーズ「NetApp AFF Cシリーズ」3モデルを発表した(写真1)。これで同社のオールフラッシュストレージは、TLC SSDを採用して速度を重視した既存シリーズ「NetApp AFF Aシリーズ」との2シリーズ構成となった。

写真1:「NetApp AFF Cシリーズ」(3モデル)の外観(出典:ネットアップ)

 レイテンシは、Aシリーズの「1ミリ秒以下」に対して、Cシリーズは「2~4ミリ秒」。高速データベース用途など1ms以下の性能を要求する用途にはAシリーズ、2~4ms程度の性能で十分な用途にはCシリーズ、これよりも低速な5~10ms程度の性能を要求するケースにはSSD/HDDハイブリッドストレージの「NetApp FAS」が向くとしている。

 Cシリーズは、性能と容量に応じて「C250」「C400」「C800」の3モデルを提供する。物理ストレージ容量は、8ドライブ122TB(C250の最小構成)から2.2PB(C800の最大/HA構成)までスケールする。クラスタ構成の場合は、最大24ノードで26.4PB(C800の最大構成)になる。

 HDDと比較した省スペース性と省電力性をアピールしている。同一容量の場合、Cシリーズよりも1万回転HDDの方が10%ほど安価だが、Cシリーズはラックスペースを98%削減し、消費電力を97%削減するとしている。

 Cシリーズでは、標準ストレージOSが多機能化している。Aシリーズではコア機能、データ保護機能、ランサムウェア対策機能を別個に購入する形態だったが、Cシリーズではこれらをすべて標準で含めた「ONTAP One」ライセンスを提供する。その費用は、3つの機能を別個に購入する場合よりも安価となる。

 Cシリーズと同時に、性能重視のAシリーズの新エントリーモデル「NetApp AFF A150」を発表した。従来のエントリーモデル(C190)が抱えていた制約を取り払った後継モデルとして提供する。C190は拡張シェルフが使えず、内蔵ドライブ(最大24個)のみの構成で、選択可能なフラッシュストレージも1種類(960GB)だった(関連記事ネットアップ、オールフラッシュストレージに270万円からのエントリーモデル「C190」、中小企業向けに提供)。

 A150では、内蔵ドライブ(最大24個)を、960GB/3.8TB/7.6TBの3種類から選べる。拡張シェルフも最大2個まで追加可能になった(合計72個)。

 ほかには、NetAppストレージ共通のライフサイクルプログラムを刷新した。追加料金を払うことで、3年後に新コントローラを無料で提供するプログラムd、3年ごとにコントローラを買い替える必要がなくなる。

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