SAPジャパンは2023年4月18日、SAP S/4HANAへのデータ移行やテストを支援するサービスを、他社との協業の下で提供すると発表した。「Syniti」ブランドのBACKOFFICE ASSOCIATES JAPAN、米トライセンティス(Tricentis)、DXCテクノロジー・ジャパンの3社と協業する。
SAPジャパンは、「SAP S/4HANA」(画面1)へのデータ移行やテストを支援するサービスを、他社との協業の下で提供する。BACKOFFICE ASSOCIATES JAPAN(ブランド名:Syniti)の移行支援ツールと、米トライセンティス(Tricentis)のテスト支援ツールを使って、DXCテクノロジー・ジャパンがデータ移行とテスト支援をサービスとして提供する。
画面1:「SAP S/4HANA」の画面例(出典:独SAP)拡大画像表示
移行に利用するツールの1つが、SAP ERPからS/4HANAへの移行支援サービス「SAP Advanced Data Migration and Management by Syniti, cloud edition」(SAPとSynitiが提供)である(関連記事:SAP S/4HANAデータ移行ツールのSynitiが日本法人設立、伊藤忠商事が採用)。
Synitiの特徴は、SaaS型クラウドサービスの形態で利用できることと、SAP製品群の標準データテーブルをテンプレート化していること。これにより、他のETL(抽出/変換/登録)ツールと異なり、データの設定やマッピング作業の工数が少なくて済む。
移行に利用するもう1つのツールが、テスト支援サービス「SAP Application Testing Solutions by Tricentis」(SAPンとTricentisが提供)である(関連記事:SAPジャパン、米Tricentisの「ソフトウェア継続的テスト実行・自動化」ツールを提供)。
「国内におけるS/4HANAへの移行プロジェクトでは、データの移行や、アプリケーションが想定どおりに機能することを検証するテストが、導入企業側に委ねられることが多い。導入企業側にデータ移行やテストの知見が不足している場合、導入プロジェクト全体のスケジュールが遅延してしまう」(SAPジャパン)
今回の協業サービスにより、データ移行やテスト領域を支援することで、こうした問題を解消する。国内についてはDXCが支援するが、海外についてもオフショア要員がデータ移行支援やテストの作業にあたる。
現在は展開チームのメンバーが1人で多工程を担当しており、データ移行やテストを企業の拠点ごとに展開していく際は、1つの拠点展開が終わってから順次、次拠点に展開するスケジュールになることが多い。
一方、今回提供するサービスでは、展開チームのタスクのうち、手順が確立済みで別のチームに切り出し可能なタスク(データ移行、テストなど)をDXCの専門部隊が実施する。これにより、トータルでの導入期間を短縮できるとしている。
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