ワークスモバイルジャパンは2023年7月13日、ビジネスチャット/コミュニケーションサービス「LINE WORKS」の新版「LINE WORKS 3.7」をリリースした。新版では、グループ化することなく「ノート」などのコラボレーション機能を使えるようにした。また、各サービスへのアクセス性を高める新機能「ホーム」を追加した。
ワークスモバイルジャパンの「LINE WORKS」は、ビジネスチャット/コミュニケーションサービスである。「LINE」のビジネス版に相当する。チャット、掲示板、カレンダー、アドレス帳、アンケートなど業務でのコミュニケーションを支援する機能群を備える。UIや使い勝手はLINEと共通で、教育やトレーニングを必要とせずに導入できる(関連記事:ワークスモバイル、企業向けチャット/コミュニケーションツール新版「LINE WORKS 3.6」)。
新版のLINE WORKS 3.7では、主に以下の拡張・改善を施している。
複数人のトークルームでノートやフォルダを利用可能に
グループトークに提供していた「ノート」や「フォルダ」が、複数人のトークルームでも使えるようにした。グループ化をしなくても、多くの機能を使えるようになった。複数人のトークルームでは、自動でノート、フォルダ、タスク、カレンダー4機能を使える。
メールで届いた添付ファイルをトークルームに転送
従来、社内外からメールで送られた添付ファイルをトークルームに共有するには、メールの添付ファイルをダウンロードしてから、あらためてトークルームにアップロードする必要があった。今回、メールの添付ファイルをダウンロードすることなく、直接任意のトークルームに共有できるようになった。
各種サービスにアクセスしやすくするUI「ホーム」を追加
UIに「ホーム」を追加し、機能やサービスを探しやすいようにアイコンなどを再配置した(画面1)。従来は、タスク/アンケートなどの機能や管理者画面、ヘルプ情報などへのリンクが「その他」タブに存在していたため、「機能をイメージすることが難しい」「使いたいときにアクセスしづらい」といった課題があった。管理者権限を持つユーザーに対しては、管理者メニューによく利用する管理者画面のメニューへのショートカットを表示する。
ユーザー同士をつながりやすくする改善
名刺スキャン機能によって読み取り、もしくはアドレス帳に直接入力・登録したメールアドレスと一致するLINE WORKSのユーザーIDが1人(1つ)だけ存在する場合、ワンタップでトークを始められるようになった(双方の外部連携設定がオンの場合)。また、紹介用URLを使ってLINE WORKSを新しく立ち上げた場合、紹介者と受け取ったユーザーにサービス通知が届くようになり、ワンタップで双方が参加するトークルームを作れるようになった。
Webブラウザからゲストとして通話に参加
従来、LINE WORKSユーザー以外と音声通話/ビデオ通話をするには、ゲスト側でアプリのインストールが必要だった(アカウント登録は不要)。今回、ゲストもモバイルアプリ/Webブラウザから通話に参加できるようになった。さらに、2023年2月からPCアプリ版で提供していた「ビデオ通話中のフィルター機能」をモバイル版でも提供開始した。