住友電工情報システムは2023年8月31日、ローコード開発・実行基盤「楽々Framework3 Ver.3.1」を発表した。新版では、ER図(Entity Relationship Diagram)の編集機能を強化し、ER図の編集内容に連動してテーブル定義情報(FD:File Definition)を更新するようにした。これにより、ER図を編集して作成したテーブル設計をテーブル定義情報(FD)へと転記する作業が不要になる。
住友電工情報システムの「楽々Framework3」は、Webアプリケーションのローコード開発ツールである。Java言語によるWebアプリケーションフレームワーク(ソフトウェア部品群)であり、Webアプリケーションを部品を組み合わせるだけのノンプログラミング型(カスタマイズベース)で開発できる。データ定義情報からアプリケーションのプロトタイプを自動生成することも可能である(関連記事:ローコード開発ツール新版「楽々Framework3 Ver.3.0」、作成済みのテーブル定義情報からER図を生成)。
新版のVer.3.1では、ER図(Entity Relationship Diagram)の編集機能を強化し、ER図の編集内容に連動してテーブル定義情報(FD:File Definition)を更新するようにした。これにより、ER図を編集して作成したテーブル設計をテーブル定義情報(FD)へと転記する作業が不要になる。モデリングの経験が浅いエンジニアでも直観的な操作でデータベースを設計できるとしている。
なお、ER図とは、データベース設計(データモデリング)で使う設計手法のひとつで、データベースのテーブル(Entity)とテーブル同士の関係(Relationship)を図に表したものである(図1)。
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新版ではセキュリティも向上している。楽々Framework3にユーザーID/パスワードでログインする際に、時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP:Time-based One-time Password)で追加認証する機能を追加した。スマートフォンの認証アプリを使うことで、専用のデバイスを追加することなくセキュリティを強化可能である。