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ランサムウェア対策バックアップストレージ「Arcserve OneXafe 4500」に10TBのエントリーモデル
2023年10月3日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
Arcserve Japanは2023年10月3日、バックアップ専用NASストレージ「Arcserve OneXafe 4500シリーズ」に新たなエントリーモデル「OneXafe 4512-32」を追加し、受注を開始した。同年10月4日から出荷する。実効容量は10TBで、従来のエントリーモデル(32TB)よりも少ない。価格(税別)は496万円(3年間メンテナンスを含む)、591万円(同5年間)。
Arcserve Japanの「Arcserve OneXafe 4500シリーズ」(写真1)は、バックアップデータを保存する目的に特化したNAS(SMB/NFS)ストレージシステムである。「Arcserve UDP」などのデータバックアップ製品と組み合わせて使う。
バックアップサーバーのローカルディスクや他のNASに保存する方法よりも、バックアップデータの信頼性を向上させて、確実にバックアップデータからデータを戻せるようにする(関連記事:バックアップストレージ「Arcserve OneXafe 4500」、独自FSのスナップショットでランサムウェアに対抗)。
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ランサムウェアによるバックアップデータの改変を防ぐため、外部からは見えない独自のファイルシステムを用いた内部スナップショット機能を備えている。OneXafeは、バックアップのターゲット(マウント先)としてSMB/NFSのファイル共有ストレージとして見えている。一方でOneXafeは、定期的にバックアップデータのスナップショットを作成・保存する。
元のバックアップデータについて、外部からはアクセス可能なファイルシステム(SMB/NFS)として見えているので、サイバー攻撃者はこれに対して暗号化や削除などのランサムウェア攻撃を仕掛けられる。一方、バックアップデータのスナップショットについては、外部からアクセス可能なファイルシステムとしては見えていないため、攻撃を仕掛けられない。つまり、元のバックアップデータが暗号化されてしまっても、スナップショットからバックアップデータを復元可能という仕組みである。
今回、OneXafeシリーズに、新たなエントリーモデル「OneXafe 4512-32」を追加した。バックアップの実効容量は10TBで、従来のエントリーモデル(32TB)より少ない。シリーズ構成はこれで全4モデル(10TB、32TB、48TB、72TB)になった(表1)。さらに、従来モデルは保守期間が5年間だが、新モデルは5年間だけでなく、より安価な3年間も選べるようになった。
OneXafe 4512-32の価格(税別)は496万円(3年間メンテナンスを含む)、591万円(同5年間)。なお、従来のエントリーモデル(32TB)の価格は750万円(同5年間、32TBモデルは、2023年11月1日付で、850万円に価格を改定)。
モデル名 | 4512-32 | 4512-96 | 4512-160 | 4512-240 |
---|---|---|---|---|
HDD構成 | 4TB(SAS)×8 | 12TB(SAS)×8 | 20TB(SAS)×8 | 20TB(SAS)×12 |
実効容量/物理容量 | 10.6TB/32TB | 32TB/96TB | 53TB/160TB | 80TB/240TB |
保守期間 | 3年または5年 | 5年 | 5年 | 5年 |
価格(税別) | 496万円(3年保守) 591万円(5年保守) |
850万円 | 1030万円 | 1420万円 |