[事例ニュース]
リコー、複合機の品質管理用SDカードの回収作業をRFIDリーダーで効率化
点検時間が94％短縮し、SDカードの回収忘れを解消
2023年11月22日(水)日川 佳三（IT Leaders編集部）
リコーは、製造・物流センターにハンドヘルド型RFIDリーダーを導入し、出荷前の複合機の品質保証工程に用いるSDカードの追跡・回収に活用している。目視による点検では1カ月平均で223分かかっていたが、SDカードにRFIDタグを付けて読み取る運用に変えて13分に短縮、SDカードの回収忘れも解消したという。RFIDリーダーを提供したゼブラ・テクノロジーズ・ジャパンが2023年11月22日に発表した。
リコーの環境事業開発センター（静岡県御殿場市）では、出荷前の複合機の品質保証工程において管理用のSDカードを用いて点検を行い、完了したらSDカードを取り外して回収している。これまで、この作業を目視で行っていた。2020年12月に、RFID（無線ICタグ）を活用した運用に切り替えた。
新しい運用では、SDカードにRFIDタグを付けて、ハンドヘルド型RFIDリーダーで読み取る。目視による点検では1カ月平均で223分かかっていたが、SDカードにRFIDタグを付けて読み取る運用に変えて13分に短縮している。また、SDカードの回収忘れも解消した。
導入したRFIDリーダーは、ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパンの「RFD8500」（写真1）。スマートデバイスなどとBluetoothで接続して使う。バッテリ内蔵で持ち運べるが、スマートデバイスに接続して一体型の機器として使うことも可能である。
写真1：リコーが複合機の点検業務に使っている、ハンドヘルド型RFIDリーダー「RFD8500」の外観（出典：ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン） 
