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中部国際空港島と周辺地域で顔認証による決済・入場管理の実証実験─パナソニック コネクト

2023年12月27日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

パナソニック コネクトは2023年12月27日、中部国際空港島(愛知県常滑市)および周辺地域の商業・観光施設約30カ所において、顔認証システムを用いた決済や施設入場管理、スタンプラリーの実証実験を行うと発表した。愛知県が推進する「あいちデジタルアイランドプロジェクト」の一環として、2024年1月15日~3月15日の期間で実施する。

 パナソニック コネクトは、中部国際空港(セントレア)のある中部国際空港島および周辺地域の商業・観光施設約30カ所において、顔認証システムを用いた決済や施設入場管理、スタンプラリーの実証実験を行う。愛知県が推進する「あいちデジタルアイランドプロジェクト」の一環として、2024年1月15日~3月15日の期間で実施する(表1)。

表1:実証実験で顔認証システムを適用する場所と用途(出典:パナソニック コネクト)
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 施設の利用者は、事前に専用Webページからスマートフォンで顔画像とクレジットカード情報などを登録することで、顔認証で会計時の決済や入場、スタンプラリーのスタンプ獲得が可能になる。スタンプラリーの登録者は、2024年3月13日~15日に愛知県国際展示場(常滑市)で開催予定の産業展示会「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」にも顔認証で入場可能になる(図1)。

図1:買い物時の顔認証決済フロー(出典:パナソニック コネクト)
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 愛知県は、中部国際空港島および周辺地域を、デジタル技術を活用したオープンイノベーションフィールドに位置づけ、近未来の事業・サービスの実用化を目指す「あいちデジタルアイランドプロジェクト」を推進している。同県によると、当該エリアの課題に「来訪者が特定の目的施設にだけ立ち寄って帰る傾向があり、消費増やリピート来訪につながりにくい」ことがあったという。

 実証実験では、手ぶらで周遊できる顔認証システムを用いて来訪者の利便性、快適さ、満足度を高めると共に、より多くの施設・名所の認知向上につなげて集客の向上を図る取り組みを検証する。将来的に、当該エリアにおける顔認証技術の普及を目指している。

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