ヤマハ発動機(本社:静岡県磐田市)は、予算管理システムをグローバルで刷新し、予算目標を事前に合意する予算策定プロセスへの移行を進めている。そのために独SAPの予算管理アプリケーション「SAP Business Planning and Consolidation(BPC)」を導入した。SAPジャパンと、システム構築を支援するPwCコンサルティングが2024年2月28日に発表した。
ヤマハ発動機は、2019年にSAP S/4HANAを導入し、グローバルにおける業務の標準化・効率化、データドリブン経営の実現に向けて取り組んでいる。2023年1月に、本社を含む国内3社で新基幹システムの運用を開始した(関連記事:ヤマハ発動機、本社を含む国内3社でS/4HANAが稼働、業務をグローバル標準に合わせる)。
今回、SAPの予算管理アプリケーション「SAP Business Planning and Consolidation(BPC)」を導入して、予算管理システムをグローバルで刷新した。新予算管理システムの下で、目標達成に向けた施策検討への注力を目的に、従来の積み上げ型ではなく、KPIコミットメント型の予算策定プロセスを採用している。PwCコンサルティングが新予算システムの導入とKPIコミットメント型予算プロセスの構築を支援する。
従来の積み上げ型のプロセスでは経営陣の意思が反映されにくかったという。これを改め、経営陣と事業本部長の双方が経営・事業シナリオを策定し、策定したシナリオをベースに予算目標を事前に合意するようにした。新予算管理システムの下、この新たな予算プロセスへの移行を進めている。