Skyは2024年3月12日、名刺管理クラウドサービス新版「SKYPCE Ver.3」を販売開始した。新版ではメールを活用する機能を拡充している。名刺一覧画面からあて先の名刺を選択して、その場で文面を編集してメール送信する機能や、メールの署名をコピーして名刺情報として取り込む機能などが加わった。
Skyの「SKYPCE（スカイピース）」は、営業メール配信など営業支援機能を備えた名刺管理クラウドサービスである。交換した名刺をスマートフォンなどで撮影して登録・管理する。イベントなどで入手した大量の名刺は、スキャナからまとめて登録できる。氏名と顔で検索できるように、名刺情報に顔写真を登録することも可能である（画面1、関連記事：Sky、営業支援機能を備えた名刺管理サービス新版「SKYPCE Ver.2.3」をリリース）。
画面1：名刺管理サービス「SKYPCE」の画面（出典：Sky）拡大画像表示
新版の「SKYPCE Ver.3」では、メールを活用する機能を拡充している。名刺一覧画面からあて先の名刺を選択して、その場で文面を編集してメール送信する機能が加わった。名刺を交換した相手に対し早めにメールを送信したいケースで、より少ない手順で送信できるようになった。
顧客に案内メールなどを一斉送信する機能が加わった。「お知らせ」や「イベント案内」などの目的を選ぶと、メール配信設定や文書テンプレートなどを自動で選択。あて先の登録から配信までの作業をよりスムーズにする。
メール本文内の署名（シグネチャー）をコピーして名刺情報として取り込む機能が加わった。メールの送受のみで名刺を未交換の相手を名刺情報としてSKYPCEで管理できる。なお、通常の名刺データ化と同様、署名の名刺データ化も課金対象となる。
運用管理面では、名刺管理画面へのアクセス権限をエンドユーザー（社員）ごとに制御できるようにした。また、名刺管理画面にアクセス可能なIPアドレスを設定し、社内からの利用は許可し、社外からは不可といった制御に対応する。
また、OpenID Connectを介したシングルサインオン（SSO）に対応した。ID連携先の例として、HENNGEのクラウド型SSOサービス「HENNGE One」を挙げている。HENNGE Oneとの連携により、別途ID/パスワードを入力することなくSKYPCEにログインできる。
ほかには、サイボウズのノーコード開発ツール「kintone」とのデータ連携が可能になった。kintoneで作成したアプリからSKYPCEの名刺データを利用できるようになるなど、アプリ上で直接、名刺情報や会社情報を活用可能である。
