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キヤノンITSの「EDI-Master B2B Standard」に外国送金オプション、ISO20022準拠の新フォーマットに移行
2024年3月29日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
キヤノンITソリューションズは2024年3月28日、EDI(電子データ交換)ソフトウェア「EDI-Master B2B Standard」に「外国送金オプション」を追加し、同年7月から提供すると発表した。NTTデータの金融機関向けファイル伝送サービス「AnserDATAPORT」を利用する。価格は個別見積もり。
キヤノンITソリューションズの「EDI-Master B2B Standard」は、EDI(電子データ交換)ソフトウェアである。仕入先/取引先との受発注や、倉庫/物流会社との間の物流指示、金融機関との接続など、EDI接続が必要な幅広い場面で利用できる。
EDIのプロトコルとして、全銀TCP/IP手順、インターネットEDIの主要プロトコル(ebMSv2[ebXML MS 2.0]/JX/AS2)、FTP、SFTP、メールプロトコル(POP3/SMTP)、ZEDI(JX)に対応している。
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今回、同ソフトに「外国送金オプション」を追加し、2024年7月から提供する。NTTデータの金融機関向けファイル伝送サービス「AnserDATAPORT」を利用して、既存の「JX手順オプション」と外国送金オプションを組み合わせることで、国際標準規格のISO20022に準拠した新フォーマットで外国に送金できるようになる(図1)。
国際銀行間通信協会(SWIFT)は、2025年11月までに外国送金のファイルフォーマット(MTフォーマット)をISO20022準拠の新フォーマットに移行する。また、AnserDATAPORTも、2024年度にISO20022準拠オプションを用意し、主要な大手金融機関が採用する。外国に送金する企業は2025年11月までに新ファイルフォーマットと伝送手順への切り替えを迫られていることから、EDI-Master B2B Standardにおいて新オプションを提供する。
外国送金オプションの価格は個別見積もり。なお、EDI-Master B2B Standardは、外部システムとの連携用にバッチ処理でAPIを呼び出す機能を備えており、外国送金業務に必要な送金依頼の送信から結果の受信までを自動化できる。また、全銀TCP/IP手順に対応しているため、内国為替ファイルの伝送と外国送金依頼ファイルの伝送を1つの仕組みで行える。
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