[事例ニュース]
コスモ石油、調達・購買システム「SAP Ariba」の操作性をデジタルアダプション/操作ガイドツールで向上
2024年4月23日(火)IT Leaders編集部
コスモ石油(本社:東京都港区)は、調達・購買管理システム「SAP Ariba」の使い勝手を高めるため、デジタルアダプション/操作ガイドツール「テックタッチ」を採用した。業務負荷が平均で約4割減り、購買部門への問い合わせも減ったという。テックタッチが2024年4月22日に発表した。
コスモ石油を中核とするコスモエネルギーグループは、グループの主力事業である石油事業、石油化学事業に加え、長期的な環境変化を見据えて再生可能エネルギー事業を展開している。こうした中、業界の特性や市況に応じた購買戦略の立案や業績管理などを目的に、SAPジャパンの調達・購買システム「SAP Ariba」を導入し運用している。
しかし、同社によると、SAP Aribaの利用にあたって操作性の問題に直面したという。入力項目が多いため購買部門と要請部署(コンビナートや工場、サービスステーション)の作業負荷が高いこと、購買部門が操作方法や入力内容に関する問い合わせの対応に追われ、入力ミスによって作業のやり直しが発生していたことなどだ。
そこで、入力ミスや業務効率の悪化を改善するため、デジタルアダプション/操作ガイドツール「テックタッチ」を導入した。
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テックタッチは、Webブラウザにプラグインをインストールして利用する。Webアプリケーション/SaaSの画面に操作ガイドをリアルタイムに表示し、エンドユーザーの操作や業務効率向上を支援する(画面1)。また、IT部門/管理者向けに、エンドユーザーのアプリケーション利用動向を可視化し、活用されていない機能や非効率な操作を発見する分析機能が備わっている(画面2)。
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同ツールがユーザーの入力作業をナビゲートし、また、マニュアルの保管場所や購買業務フローを提示することで、購買部門への問い合わせを減らすことができた。
操作性の改善がEX(従業員体験)の向上につながった。コスモ石油の購買部によると、従業員へのアンケートでは、テックタッチの導入後、業務負荷が平均で約4割減ったという。