[新製品・サービス]
金融機関のシステムモダナイゼーションを支援する「NEC Secure PaaS for Finance」─NEC
2024年4月26日(金)IT Leaders編集部
NECは2024年4月25日、金融機関向けクラウド移行SIサービス「NEC Secure PaaS for Finance」を提供開始した。銀行、証券、保険などの金融機関に求められるセキュリティ要件を満たした、クラウドネイティブなアーキテクチャで構成されたシステム基盤の構築を支援する。価格(税別)はAWSの利用料金を除いて最小構成で月額100万円から。NECは同サービスの提供を含む金融機関向けのモダナイゼーション事業において、今後3年間で500億円の販売目標を掲げる。
NECの「NEC Secure PaaS for Finance」は、銀行、証券、保険などの金融機関でオンプレミス運用する業務システムを対象に、クラウドへの移行/モダナイゼーションを支援するSIサービスである。移行先のIaaSはAmazon Web Services(AWS)で、金融機関が求めるセキュリティ要件を満たしつつ、クラウドネイティブなアーキテクチャで構成したシステムの構築を支援する(図1)。
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マイクロサービスアーキテクチャを採用するほか、「AWS金融リファレンスアーキテクチャ日本版」と、NECが培ってきた金融領域のベストプラクティスをテンプレートとして提供。アプリケーションの開発・運用を効率化し、柔軟かつ迅速に金融サービスを開発できるようにする。加えて、IaC(Infrastructure as Code)のための「AWS Cloud Development Kit(AWS CDK)」を用いて、最短1日で運用環境を構築するとしている。
また、金融機関特有のセキュリティ対策として、パブリッククラウドに内在するリスクへの対策を実装して、FISC安全対策基準に対応したセキュリティレベルを確保する。
NECは、「金融機関向けモダナイゼーションプログラム」を2024年2月から提供している。NEC Secure PaaS for Financeは、同プログラムを通じて提供するオファリングメニューの1つである(図2)。
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価格(税別)は、AWSの利用料金を除いて最小構成で月額100万円から(別途初期構築費用が必要になるケースもある)。NECは同サービスの提供を含む金融機関向けのモダナイゼーション事業において、今後3年間で500億円の販売目標を掲げる。