[調査・レポート]

2023年国内ITサービス市場の売上は、富士通、NTTデータ、NEC、日立、IBM、アクセンチュアの順─IDC

2024年7月12日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

IDC Japanは2024年7月12日、2023年の国内ITサービス市場ベンダー売上ランキングを発表した。同市場の売上額ベースの規模は、前年比成長率6.0%の6兆4608億円だった。ベンダー売上上位6社は富士通、NTTデータ、NEC、日立製作所、IBM、アクセンチュアの順。前年とベンダーの構成は同じだが、前年4位のNECと前年3位の日立の順位が入れ替わった。

 IDC Japanは、2023年の国内ITサービス市場ベンダー売上ランキングを発表した。同市場の売上額ベースの規模は、前年比成長率6.0%の6兆4608億円だった。5%を超える成長は2010年以降では初めてとなる(関連記事2023年の国内ITサービス市場は前年比6%増、2010年以降初の5%超え成長に─IDC)。

 ベンダー売上上位6社は、1位から順に富士通、NTTデータ、NEC、日立製作所、IBM、アクセンチュアで、6社の構成は2022年と同じ)。前年4位のNECが前年比12.1%増と相対的に高い成長となり、順位を1つ上げて3位になった。ただし4位の日立とは1億円の僅差である(図1関連記事2022年国内ITサービス市場の売上は、富士通、NTTデータ、日立、NEC、IBM、アクセンチュアの順─IDC)。

図1:国内ITサービス市場 主要ベンダーサービスセグメント別売上額、2023年(出典:IDC Japan)
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 サービスセグメント別に見ると、上位10社のベンダーはいずれも全セグメントでプラス成長となった。なかでもプロジェクトベース市場は、上位10社中6社の前年比成長率が10%以上と大きく伸びている。

 マネージドサービス市場は、従来型ITアウトソーシングの低減が継続する一方、既存システムのクラウドマイグレーション/モダナイゼーションや、クラウドでの新規システム構築後のマネージドクラウドサービスの増加などが、この市場を成長を牽引したという。

 サポートサービス市場は、パッケージアプリケーションの導入増に伴ってソフトウェア保守が拡大。また、コロナ禍に生じた半導体/部材供給の遅延がほぼ解消し、ハードウェア機器販売が伸長したことで、ハードウェア保守も拡大した。

●Next:産業分野別のITサービス市場動向

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