[新製品・サービス]

クアルトリクス、顧客/従業員体験管理「Qualtrics XM」に生成AI機能、2024年秋に提供

2024年7月24日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エクスペリエンス(体験)管理製品「Qualtrics XM Platform」を提供するクアルトリクスは2024年7月24日、説明会を開き、同社製品に組み込む生成AI機能群を紹介した。生成AIによるアシスタント「Qualtrics Assist」や、アンケートの回答が少ない場合に追加で質問する「対話型フィードバック」などを追加し、2024年秋に一般提供を開始する。

 クアルトリクスの「Qualtrics XM Platform」は、エクスペリエンス(体験)管理プラットフォームである。アンケート調査を実施してデータを収集・蓄積・分析する機能を備えている。顧客満足度を調査する「XM for Customer Experience」、従業員満足度を調査する「XM for Employee Experience」、製品のブランド力や広告効果を調査する「Strategy & Research」の、調査対象に応じた3製品で構成する。

 2024年に入ってから、エクスペリエンス管理に特化した生成AI技術「Qualtrics AI」を開発し、XM Platformに組み込んでいる。クアルトリクスは同AIについて「人間の感情に関するデータベースで学習している。顧客、従業員、見込み客を理解し、顧客とのつながりをより強固なものにできる」と説明している。

 現在、XM Platformの各製品で利用可能な、Qualtrics AIを用いた新機能を開発しており、すでに一部を提供ないしプレビュー公開している。国内では2024年秋の予定で、生成AIによる対話型のアシスタント「Qualtrics Assist」や、アンケートの回答が少ない場合に追加で質問する「対話型フィードバック」などの一般提供を開始する。

 Qualtrics Assistは、生成AIのプロンプトとして自然文で質問を入力して回答を得るAIアシスタントである。「私が取るべき主な行動は何ですか?」といった質問に答える。

 回答は、エクスペリエンス管理に特化した大規模言語モデル(LLM)を基にするほか、RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)構成にも対応する。また、「インタラクティブダッシュボード」から自然文でデータに問い合わせて洞察を得ることができる(図1)。

図1:エクスペリエンス(体験)管理に特化したAIモデルを活用したAIアシスタント機能「Qualtrics Assist」の概要(出典:クアルトリクス)
拡大画像表示

 対話型フィードバックは、アンケートへの回答が短く、情報が少ないため、良かった/悪かった(ポジティブ/ネガティブ)しか分からないケースなどにおいて、回答内容に応じて動的に追加質問を生成する。アンケート調査の精度を高め、より役立つデータにできるという(図2)。

図2:アンケート調査データの品質を高めるために追加の質問を動的に生成して実施する機能「対話型フィードバック」の概要(出典:クアルトリクス)
拡大画像表示

 米クアルトリクスは、2027年までにグローバルで5億米ドルをAIに投資することを発表している。説明会では、日本に今後5年間で1億米ドル(約156億円)以上を投資することもアナウンスした。製品の日本語化などに投じるとしている。

関連キーワード

Qualtrics / 生成AI / 従業員エンゲージメント / CS / UI/UX

関連記事

トピックス

[Sponsored]

クアルトリクス、顧客/従業員体験管理「Qualtrics XM」に生成AI機能、2024年秋に提供エクスペリエンス(体験)管理製品「Qualtrics XM Platform」を提供するクアルトリクスは2024年7月24日、説明会を開き、同社製品に組み込む生成AI機能群を紹介した。生成AIによるアシスタント「Qualtrics Assist」や、アンケートの回答が少ない場合に追加で質問する「対話型フィードバック」などを追加し、2024年秋に一般提供を開始する。

PAGE TOP