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みずほリサーチ&テクノロジーズ、メインフレーム上の業務システムをリホストしてオープン化

2024年8月8日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

みずほリサーチ&テクノロジーズ(本社:東京都千代田区)は、メインフレーム上で稼働するアプリケーションをそのままオープン環境に移行するリホストを実施した。リホストツールとして、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の「Micro Focus Enterprise Server」を活用している。キヤノンITSが2024年8月8日に発表した。

 みずほリサーチ&テクノロジーズは、調査、コンサルティング、ITサービスなどを提供しているリサーチ/ITコンサルティングファームである。現在、みずほフィナンシャルグループにおけるデータセンターの統廃合やシステム更改を進めており、その一環で、旧データセンターから別のデータセンターにシステムを集約している。

 「特に、事務代行や証券代行業務に関するシステムは、メインフレームの保守期限が迫っているなど継続運用の限界を感じていた。データセンターの移行を機にオープン化しようと考えたが、各システムはCOBOLやPL/IだけでなくアセンブラやEASYなどの言語で構築されていた」(同社)。

 そこで、これらをオープン化する手段として、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の「Micro Focus Enterprise Serverを用いたリホスト(アプリケーションを変更することなく移行先のハードウェア/OS環境に載せ替える方法)に取り組んだ(関連記事COBOL開発環境「Micro Focus Visual COBOL 9.0J」、JavaとCOBOLの相互運用性を向上)。

図1:みずほリサーチ&テクノロジーズが採用したリホスト型のレガシーマイグレーションの概要(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 複数の言語で構成したシステムに対して、ツールでのコード変換やリライト(書き換え)を適材適所で組み合わせつつ、リホスト方式で移行している。これにより、計画どおりのスケジュールで脱メインフレームを実現。また、オープン化により、運用コストの削減のみならず、運用スタッフの調達も最適化している(図1)。

 キヤノンITSは、オープン環境でCOBOLやPL/Iのアプリケーションを動作させるためのミドルウェア群を提供する。ジョブを記述するJCL、JCLを読み込むジョブ入力サブシステム(JES)などをオープン環境で実現するSIを提供している。

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レガシーマイグレーション / Micro Focus / キヤノンITソリューションズ / リホスト / みずほフィナンシャルグループ / 金融 / 証券 / クラウド移行

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