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[事例ニュース]

注文管理アプリを社長みずからノーコード使い3日で作成、業務工数を9割削減─鳥取県の生花販売会社

2024年9月26日(木)IT Leaders編集部

生花販売会社の花工房あげたけ(本社:鳥取県東伯郡)は、注文管理業務のスマートフォンアプリを内製開発して成果を挙げている。システム開発経験のない同社の代表取締役が、アステリアのノーコード型モバイルアプリ作成ツール/PaaSの「Platio」を使ってアプリを3日で作成。業務工数を90%削減することができたという。アステリアが2024年9月25日に発表した。

 鳥取県東伯郡の花工房あげたけは、主軸の生花販売に加え、2023年からは新規事業としてフラワーアレンジメント教室などの体験型事業も行っている。この体験型事業を新たな柱として成長させるにあたっては、紙の注文書の管理などに追われる既存の業務を効率化する必要があった(図1)。

 紙の注文書は、花束やアレンジメントのデザインイメージを描写・記録するのに適しているものの、紛失や水濡れ・汚れが頻発していたという。「母の日やクリスマス、卒業式などの繁忙期には、1日数百枚、年間で約1万枚もの紙の注文書を扱っていた。注文内容の確認のために、店舗とバックオフィス間で電話やファクスのやり取りに追われていた」(同社)。

図1:Platioで開発した「注文管理アプリ」の運用イメージ(出典:アステリア)
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 花工房あげたけは、注文管理業務をシステム化するため、アステリアのノーコード型モバイルアプリ作成ツール/PaaS「Platio」を導入した。選定にあたって、システム開発の経験がなくてもアプリを作成・改修できること、価格体系が従業員10人の事業規模や業務実態に適していたことなどを評価した。

 システム開発経験のない同社代表取締役の根鈴(ねれい)啓一氏みずからが、Platioを使って、注文管理アプリを3日で作成。10人の従業員が運用にあたっている。金額や納品日などの注文情報はテキスト入力で登録し、手書きのデザインイメージはスマホのカメラで撮影したものを登録する。これにより、検索性・情報共有とアナログの表現力の維持を両立させている(画面1)。

画面1:Platioで開発した「注文管理アプリ」の画面イメージ(出典:アステリア)
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 導入効果として、注文内容や進捗をリアルタイムに確認できることで電話やファクスの回数が減り、注文管理にかかる作業工数が90%減ったという。同社は、業務効率化によって空いた時間を活用し、フラワーアレンジメント教室4講座を月1回ペースで定期開催できるようになった。今後は、観葉植物のレンタル管理や人材育成などの業務にもPlatioを活用していく計画である。

 Platioは、用途ごとのアプリテンプレートを100種類以上用意している。作成したアプリはクラウドで動作し、専用クライアントモジュール(iPhone/iPad、Android)をインストールしたスマートフォン/タブレットから利用できる(関連記事アステリア、「Platio」で開発したモバイルアプリがAndroidタブレットで動作可能に)。

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