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IoTデータ向けデータベース「GridDB Cloud」、月額8万7700円のリソース共有プランを追加

2024年10月16日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

東芝デジタルソリューションズは2024年10月15日、IoT向けデータベース管理システム「GridDB」のクラウドサービス「GridDB Cloud」にリソース共有型の低料金プラン「シェアード」を追加した。料金(税別)は、リソース専有型のスタンダードプランの月額27万3000円に対し、シェアードプランは月額8万7700円である。

 東芝デジタルソリューションズの「GridDB」は、高頻度で大量に発生するIoTデータやビッグデータの管理に適した、スケールアウト型のデータベース管理システム(DBMS)である。時系列データを効率的に蓄積可能なデータベースであることをアピールしている。NoSQLデータベースだが、SQLインタフェースも備えている(図1関連記事IoTデータ向けデータベース「GridDB 5.0」、データの蓄積から分析まで複数の用途をカバー)。

図1:IoT向けデータベース管理システム「GridDB」の概要(出典:東芝デジタルソリューションズ)
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 オンプレミス版に加えて、クラウド版「GridDB Cloud」を提供している。パブリッククラウド上で稼働するGridDBをマネージドサービスとして月額制で提供する。ユーザー側でのデータベースサーバーの構築や運用監視の手間を軽減できる(関連記事東芝デジタルソリューションズ、時系列データベースのクラウド版「GridDB Cloud」を発表)。

 3つの有料プラン(いずれもvCPUとメモリーは専有型)と1つの無料プラン(vCPUとメモリーは他ユーザーと共有型)を提供してきた。今回、GridDB Cloudの新プラン「シェアード」を追加した。無料プランと同様にリソースを他ユーザーと共有することで料金を抑えている(表1)。

表1:IoT向けデータベース管理システム「GridDB Cloud」のプラン(出典:東芝デジタルソリューションズ)
  共用環境 専用環境
  無料プラン シェアード スタンダード プロフェッショナル エンタープライズ
月額料金(税別) 無料 8万7700円 27万3000円から 34万3000円から 48万3000円から
vCPU 他ユーザーと共有 他ユーザーと共有 4vCPU専有 8vCPU専有 16vCPU専有
メモリー 他ユーザーと共有 他ユーザーと共有 16GB専有 32GB専有 64GB専有
ストレージ 10GBまで 100GBまで 1TB+追加オプション 1TB+追加オプション 1TB+追加オプション
DBリクエスト制限 3000回/10分 1万回/10分 制限なし 制限なし 制限なし
問い合わせ窓口 コミュニティ運営のフォーラム 保守窓口 保守窓口 保守窓口 保守窓口

 GridDB Cloudのプラン追加と合わせて、「GridDB Enterprise Edition(GridDB EE)」がGridDB 5.7 EEへとバージョンアップした。新版では、データベースクライアントとして、Python標準のデータベースアクセスAPIであるDBAPI2に対応し、PythonからSQLでGridDBに問い合わせしやすくなっている。

 新版ではシステム障害発生時の可用性が向上している。障害が発生したサーバーやネットワーク機器を切り離してシステムを再開させる処理時間が1分前後から20秒前後に短縮された。また、データベース更新処理途中で障害が発生した際に正常な状態に戻す時間が従来の約5分の1に短縮された。

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