ネットアップは2024年11月13日、複数のストレージ製品を刷新したと発表した。ブロックストレージ「ASA Aシリーズ」は全3モデルを、性能重視のオールフラッシュストレージ「AFF Aシリーズ」は6モデル中、エントリー3モデルを、容量重視のオールフラッシュストレージ「AFF Cシリーズ」(3モデル)は全3モデルをそれぞれ刷新した。
米NetApp日本法人のネットアップは、複数のストレージ製品を新モデルに刷新した。SAN専用ストレージ「NetApp ASA」は、全3モデルを刷新した。オールフラッシュストレージ「AFF」は、性能重視モデル「Aシリーズ」のエントリー3モデルと、容量重視モデル「Cシリーズ」の全3モデルを刷新した(図1)。
拡大画像表示
「NetApp ASA(All Flash SAN Array)」は、堅牢性/可用性を追求したSAN専用ストレージである(関連記事:ネットアップ、高可用SANストレージ「NetApp ASA」を発表、可用性保証プログラムを拡充)。
筐体とSANネットワーク経路をアクティブアクティブ構成で2重化することで、片方の筐体や経路がアクセス不能になった場合でも継続してストレージサービスを提供する。可用性を示す数値として99.9999%(年間で約32秒以下の停止時間)をうたう。
堅牢性を必要とする主な用途として同社は、VMware vSphereを使ったサーバー仮想化環境やミッションクリティカルな業務などを挙げる。こうした用途に向くストレージ要件として、ASAはSAN/NAS統合ストレージではなく、FC(Fibre Channel)またはiSCSIでアクセスするSAN専用のブロックストレージとした。
今回(2024年9月)、全3モデル(A400/800/900)を、新モデル(A70/90/1K)に刷新した。これにより、前モデル比で性能が最大2倍になった(A70とA400の比較)。製品価格も25~50%下げた。
「NetApp AFF(All Flash FAS)」は、オールフラッシュ構成のSAN/NAS統合ストレージである。TLC SSDを採用して処理速度を重視した「Aシリーズ」(全6モデル)と、QLC SSDを採用して容量を重視した「Cシリーズ」(全3モデル)がある(関連記事:ネットアップ、オールフラッシュストレージ新製品、容量重視の「NetApp AFF Cシリーズ」を発表)。
今回、AFF Aシリーズのエントリー3モデル(A150/250/400)を、新モデル(A20/30/50)に刷新した。上位3モデル(A70/90/1K)は据え置きで、全6モデル構成をとる。前モデル比で性能が最大2.5倍になった(AFF A50とAFF A400の比較)。
AFF Cシリーズの全3モデルも、既存モデル(C250/400/800)を新モデル(C30/60/80)に刷新した。上位2モデル(C60/80)において容量60TBの2.5型SSDを搭載するなど、スペースあたりの容量を増やした。2Uラックスペースに最大1.5PBの物理容量(5:1効率化時の実行容量は6.5PB)を搭載可能である。