[事例ニュース]
みずほリサーチ&テクノロジーズ、ファームバンキングのEDIシステムをメインフレームからオープンに移行
2025年3月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
みずほリサーチ&テクノロジーズ(MHRT、本社:東京都千代田区)は、銀行と企業を専用回線で結ぶファームバンキング用のEDI(電子データ交換)システムをメインフレームからオープン系システムに移行した。移行にはキヤノンITソリューションズEDIソフトウェア「EDI-Master」を利用した。伴って、通信回線をINSネットのサービス終了に合わせ、広域IP網に移行している。キヤノンITソリューションズが2025年3月14日に発表した。
みずほフィナンシャルグループのリサーチ/コンサルティング、研究開発、IT業務を担うみずほリサーチ&テクノロジーズ。同社は、銀行と企業を専用回線で結んでオンライン取引を行えるようにするファームバンキング用のEDI(電子データ交換)システムを運営している。データ伝送の通信プロトコルには全銀協標準プロトコル(全銀手順)を用いている。

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これまで、ファームバンキングのEDIシステムをメインフレームで稼働させていたが、今回、オープン系システムに移行した。EDIソフトウェアは、キヤノンITソリューションズの「EDI-Master」を利用する。メインフレームで運用していた「EDI-Master B2B for Mainframe」と同じシリーズを採用し、旧環境の機能群をオープン環境でも踏襲している(図1)。
移行後のシステムでは、EDI通信ソフトウェア「EDI-Master B2B Standard」と、EDIジョブをスケジュール実行する「EDI-Master JS Standard」を利用している(関連記事:キヤノンITSの「EDI-Master B2B Standard」に外国送金オプション、ISO20022準拠の新フォーマットに移行)。
移行に伴って、通信回線をINSネット(ディジタル通信モード)のサービス終了を受けて広域IP網に移行した。インターネットで全銀TCP/IP手順を使えるようにSSL/TLS(暗号通信化)対応の中継ソフトウェア「EDI-Master B2B TLS」を利用している。