[事例ニュース]
千葉銀行、ホスト中継システムを開発、IBM MCT/CISを採用
2008年10月7日(火)IT Leaders編集部
日本IBMは2008年10月6日、千葉銀行から、コンビニATMおよび振込管理システムの仕組みを統合して勘定系システムに接続する「ホスト中継システム」の開発を受注したと発表した。システムの完成は2009年6月の予定。
金融機関の顧客接点(顧客チャネル)がインターネット、ATM、携帯電話と多様化していることから、千葉銀行では、これまで顧客チャネルごとに開発されてきたホスト中継機能を集約し、複数のチャネルで共有可能なホスト中継システムの構築を計画している。それにより金融サービスの開発コストを削減し、新しい金融サービスを顧客ニーズに合わせてスピーディーに提供していくことがねらい。
日本IBMでは今回受注のシステムを、同社の「IBMマルチチャネル・トランスフォーメーション/チャネル統合サーバー基盤」(MCT/CIS)を活用して構築する。MCT/CISは、基幹系システムに影響を与えずに、複数の顧客チャネルを1つに統合することが可能なソフトウェア基盤であり、金融機関が新しい商品やサービスを提供する際には、MCT/CISにそのアプリケーションを載せるだけで、顧客がどのチャネルからでも同一の商品やサービスを受けられるようになるという。
また、複数の銀行がMCT/CISを使うことによって、チャネルシステムの開発資産を相互流通させ、各銀行が異なる機能を利用しながらもコストを削減することが可能となる。
MCT/CISはすでに、第四銀行および中国銀行での導入実績があり、今回千葉銀行は、第四銀行および中国銀行が参画するTSUBASA(翼)プロジェクトでの情報交換を通じて、第四銀行がMCT/CISを利用して開発したソフトウェアの一部を活用することになった。それにより開発期間が短縮されるだけでなく、信頼性の高いシステムの構築が見込めるとしている。
日本IBM
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