日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は11月26日、同社のネットワーク製品群「HP ProCurve」に、2008年10月1日にHPが買収した米コルブリス・ネットワークス社の32製品を統合すると発表した。また、同時に日本HPでは初となる802.11n対応の無線アクセスポイント「HP ProCurve MSM410シングルラジオ802.11nアクセスポイント」(ProCurve MSM410)と「HP ProCurve MSM422デュアルラジオ802.11nアクセスポイント(ProCurve MSM422)」の2製品を発表した。
ワイヤレスネットワークソリューションの分野に強いコルブリス製品を統合することで、HP ProCurve製品群のラインアップに屋内用アクセスポイント、完全防水屋外用アクセスポイント、WEB認証対応アクセスポイント、アクセスポイント管理製品、無線セキュリティ関連製品が加わり、企業やサービスプロバイダは、無線による音声やデータ、マルチメディア・アプリケーションのサービス拡大を実現できるようになった。
また、日本HP初の802.11n対応ワイヤレスアクセスポイントとして発表されたProCurve MSM410/ProCurve MSM422の2製品は、大規模エンタープライズから中小規模の企業まで広範な組織をサポートする拡張性を備え、自律モードで単体として使うことや、制御モードでMSM700シリーズ・コントローラからの集中管理も可能となっている。両製品の主な特徴は以下のとおり。
HP ProCurve MSM410シングルラジオ802.11nアクセスポイント
- 802.11nドラフト2.0に準拠し、最大理論値300Mbpsに対応
- アンテナを筐体内に内蔵、コンパクトで無線LANアクセスポイントを意識させないデザインにより、盗難やいたずらの可能性を低減
- LANケーブルによって給電できるIEEE802.af対応のPoE(Power over Ethernet)製品で、ACアダプタが不要
- HP ProCurveのライフタイム保証(製品を利用している限り故障時の無償交換、無償でソフトウェアのアップデート版および電話サポートを提供)が適用されるため、コストパフォーマンスに優れる
HP ProCurve MSM422デュアルラジオ802.11nアクセスポイント
- 802.11nドラフト2.0に準拠し、最大理論値300Mbpsに対応
- デュアルラジオを搭載し、一方が11n/a/b/g、もう一方が11a/b/gをサポート
- フラップ(折りたたみ)型アンテナを搭載し、オプションで外部アンテナも可能
- IEEE802.af対応のPoE製品でACアダプタが不要、最大出力時でも802.af規格内の電力
- HP ProCurveのライフタイム保証が適用され、コストパフォーマンスに優れる
ProCurve MSM410の価格は、9万9330円(税込み)、販売開始予定は2009年3月下旬。ProCurve MSM422の価格は、15万2880円(税込み)、販売開始予定は2009年2月下旬。
ProCurve製品に関する製品情報
http://www.procurve.jp/