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日立情報、電子メールに必要なシステムを仮想化技術によりサーバー1台に統合して提供

2009年5月14日(木)IT Leaders編集部

日立情報システムズ(日立情報)は、電子メールシステムに必要な機能を、仮想化技術の活用によりサーバー1台に統合したバーチャルアプライアンス製品「メールオールインワンサーバ(MAIOS)」を、2009年5月13日より販売開始すると発表した。

「メールオールインワンサーバ」は、従来、複数のサーバーで運用していたアンチスパム、アンチウイルスチェック、アーカイブ、フィルター、スプールなどの電子メール関連システムを、仮想化技術によってサーバー1台に統合し提供するというもの。

仮想化技術を活用し、システムごとにCPUやメモリの割り当てを柔軟に変更できる機能や、必要に応じてユーザー数や機能を追加できる点が特徴で、ハードウェアの購入コストや運用管理コスト、サーバー設置に必要なスペースや消費電力も削減できるという。また、稼働中のサーバーは監視センターより常時監視し、障害発生時には連絡および障害復旧支援も可能とのこと。

「メールオールインワンサーバ」で提供されるシステムの内容は以下のとおり。

  • アンチスパム:ユーザー宛に送付されるスパムメールを検知し、隔離する。先進のスパムフィルターとデータ損失保護技術で、重要なクライアントデータや重要な機密情報を保護可能。
  • アンチウイルス:ウイルス感染の可能性があるメールを検知し、除去する。ゼロデイ攻撃からの保護を含む、高信頼性かつ効果的なウイルス対策を提供可能。
  • アーカイブ:送受信したメールを一括して蓄積し、いつでも閲覧可能な状態で保存する。メール本文や添付ファイル内のキーワードによる検索や、日付、差出人、宛先などの条件による検索、および同一テーマにおける一連のやり取りを検索できる。また、事故や不注意で失われたメールを復元することも可能。
  • フィルター:本文・添付ファイル内のテキストに任意の条件を設定して、条件に適合するメールの送信を中止するなどの配送制御を実行する。
  • スプール:IMAP4、POP3ベースのスプール機能を提供する。各ユーザーが使用できるディスク容量をコントロールする機能(Quota)、LDAP認証に標準対応、既存LDAP環境からの新規導入も実施可能。

アンチスパム・アンチウイルスにはシマンテックの「Symantec Brightmail Gateway Virtual Edition」、アーカイブ・フィルターにはコンピュータシステムエンジニアリングの「WISE Audit」、スプールにはエアーの「AIR MAIL IMAP Server」の各ソフトウェアが標準で使用されている。

価格は、アンチスパムとアンチウイルスのシステムを含む「ベーシックモデル」が199万5,000円から(税込み)。なお金額には、サーバーハードウェア費用、利用ソフトウェア費用、1年分の利用ソフトウェアライセンス費用が含まれる。

今後、同社では、「メールオールインワンサーバ」を、メールにかかるコスト軽減を図る中堅・中小規模企業へ拡販し、2011年度までに40社、5億円の売上を目指すとしている。


メールオールインワンサーバ「MAIOS」
http://www.hitachijoho.com/solution/network/maios/index.html

日立情報システムズ
http://www.hitachijoho.com/

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